スタッフブログ

東京建築巡り_その5

サニーヒルズ南青山から大通りに出てバスに揺られ、やってまいりました。
原宿あたりでございます。



ん?「3COINS」??とお思いでしょう(笑)

でもなにやらファサード(前面)がかっこよくないですか?

こちらは

3COINS原宿本店

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目12−22 秋田ビル 一階

でございます。

設計は谷尻誠氏のSUPPOSE DESIGN OFFICE。わたくしが行きたくてリクエストしました!

3COINSのフラッグシップショップなだけあっておしゃれです( *´艸`)

倉庫の中のような雰囲気・・・・


ここで注目すべきは箱より什器。


足場に使用される単管で作られているんですね


ディスプレイ棚もこんな感じに


この足場の管を使ったアイデアがどこかで使えないかと、見学したかったのです( *´艸`)
単管には石目のシートが貼られていて、単純に無骨な鉄を見せている、という感じじゃないのが余計におしゃれでございました!
そして、日進堂の感謝祭などでも、何か使えそう~・・・と妄想してしまいました~♪

*********

ここまで来て飛行機までの時間がもう少しだけあるぞ、とせっかくなので歩いて近くの建築も見てまわることに。。。。
原宿からは表参道が近い、表参道といえば安藤忠雄氏の表参道ヒルズがありますよね!
そして建築士の試験勉強にも出てくる【同潤会アパート(現:表参道ヒルズ同潤館)】に行ってみることに。。。

同潤会は1923年に発生した関東大震災の復興支援のために設立された団体で、不燃の鉄筋コンクリート造で住宅を供給するために作られました。
同潤会アパートは、日本でほぼ最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅として住宅史・文化史上、貴重な建物。
青山アパートは、2006年に森ビルが表参道ヒルズとして再開発してしまいましたが、安藤忠雄氏の設計によって外観東端の1棟が忠実に再現されて「同潤館」として残されているそうです・・・。ほほう・・・(*´Д`)

ギャラリー同潤会

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目12−10 表参道ヒルズ・ 同潤館



この、壁面緑化された感じもステキです~。

さて、そろそろ帰路につかねばなりません。
ここまでで1万歩以上歩いた4人もたいそう疲れて足がパンパン(;´∀`)
体は疲れましたが「教科書に載ってるやつが見れたね~」なんて言いながら目と脳みそには建築栄養が補給され、充実した2日間となりました!

また、何か展示会の機会があればこういう企画をして全社員を連れて行きたいなぁ、と願うヤマダでした!(^^)!


東京建築巡り_その4

連載が長くないですか?このシリーズ、と思いつつもせっかく頑張って歩いた研修なのでみなさまにご紹介したい、ヤマダです。

さて、次は木構造が特殊で不思議な物件へ・・・これも岡田設計のリクエストです!(^^)!


光井純&アソシエーツ建築設計事務所のザ・ジュエルズオブアオヤマを通り過ぎ


ヘルツォーク&ド・ムーロン設計のPRADAを横切り


南青山のピザ屋さんでピザを食べ(再び写真なし。笑)

やってまいりました、パイナップルケーキ屋さん・・・【サニーヒルズ南青山】です。

サニーヒルズ南青山

〒107-0062 東京都港区南青山3丁目10−20

これも隈研吾氏の設計です。珍しいのはその構造。

「地獄組み」と呼ばれる組み方で組まれた60mm×60mmの小さい断面のヒノキ。

都市の中の森をイメージしたらしいのですが、パイナップルにも見えなくはないフォルム。。。( *´艸`)


この組み方で二度と外れないから「地獄組み」だそう


壁面にぺったり地獄組み


室内にも同じように地獄組み




地獄組みの部材の断面寸法は60mm×60mmと細いのですが、立体的な組み方をする事で強くなるそうです。
これを、釘や接着剤を使わず組んでいます。
通常は障子などの建具や、家具に用いられる技術だそうで・・・みんな展示パネルを熱心に見て勉強していました。

もちろん忘れずにパイナップルケーキのお土産も購入していましたよ(*'ω'*)

では、お次はバスに乗って移動です~。


東京建築巡り_その3

東京出張、建材展だけ行って終わりと思ったら大間違い。
ヤマダの詰め込みスパルタ研修と化していきます(笑)
めちゃくちゃ歩いて建築をみてまわりますよ!
歩かされるのを察知してホテルの近くのクロネコヤマトさんに荷物を預けて準備万端!

2日目、Let’s GO!です。




国立新美術館

〒106-8558 東京都港区六本木7丁目22−2

設計は黒川紀章、日本建築界のレジェンドです。

こちら岡田設計のリクエストで訪問。

ガラスの湾曲したファサードに圧倒されます(*´Д`)

https://www.nact.jp/introduce/architecture.html

この角度だとわかりにくいですが、全面ガラスだとまわりの木々がガラス面に映り込んで、無機質な感じがしないんです。


逆円錐型のコンクリートの塊がぽつりぽつりとある


広角レンズのせいではなく実際に湾曲しているガラス面


上階から下をのぞくと妙にパースがかかっておもしろい


内装のルーバーがまさかのほんものの木でした。



建築を見ていると妙なところばかり撮影するようになります。
手すりのディティール、木部とその他部分の取り合い、など。
マニアックになるので抑えめで(笑)投稿しております。


スラブ持ち出しすぎじゃない??


円錐の上にはレストランやカフェ


目線の高さに合わせた中庭デッキスペース


続いてはまさかの歩きで青山霊園の横を歩いて12~15分ほど「根津美術館」へ。

ここはわたくしのおススメ。深い軒の出が美しい、これもまた隈研吾氏の設計物件です。


深い軒の出。エントランスへのアプローチ。


階段の構造とディティールをチェックする設計2名。


春先なのでまだ冬枯れ色の木々・・・。

ここは建物もさることながら庭園が美しい。

ぽつぽつと茶室があったりします。

室内に使われている素材も「これは竹だよ~」なんて説明をしつつ、始終口をあけたまま建築を眺める4人(笑)

1級建築士になって間もない鈴木&岡田設計は「試験勉強に出たよね」な物件が気になり始めた様子です。

確かに。試験で出た物件を実際に見られると、もっと頭に入って身になりますね( *´艸`)

 

さてさて、次の場所へも徒歩移動です。普段あまり歩かない香川県民。


東京建築巡り_その2

東京建築の旅、続きでございます。

 

企画部ヤマダがいつも出張に行くときにこだわるのが「宿」です。

そして、社長および目上の部長さまたちがいない限り、若者たちにはわたくしのこだわりに付き合っていただきます☆

(ん?〇ワハラ?ではないことを祈る・・・)

ではでは、何にこだわるのか?

●いわゆる「ビジネスホテル」ではないもの
●リノベーション物件であること
(既存ホテルの単なるリニューアルは含まない)
●ドミトリー(相部屋)の選択肢がある
●風呂やシャワー室シェアOK
●おいしい朝食がその宿もしくは近くで食べられること

●高額でないこと(ビジネスホテル基準)

でございます。というわけで今回のお宿はこちらでした。



東京都中央区の北東に位置する馬喰町・東日本橋エリアで2017年にできたホステル。

【CITAN(シタン)】です。

シャツメーカーの本社ビルだった建物をリノベーションしているそうで、外観は確かに会社ビルっぽいです。

角っこにコーヒースタンド「BIRTH COFFEE」があって、朝はここの淹れたてコーヒーを飲めます(これも決め手)。



取っ手のところかっこいい~木製ドア。


エントランスです


ちょうど男性4人が入れるお部屋があったので、マーシャルのスピーカーが置いてあるおしゃれな「クァッドルーム」を1部屋。

2段ベッド×2で眠らされる成人男性4名年の差20才近い幅がありますが仲良しです・・・(笑)

わたくしのお部屋を2段ベッド式で下がデスクの「シングルデスクルーム」で1部屋予約。


CITANさんのホームページより


CITANさんのホームページより


チェックインを済ませておつかれさましたあと、男性陣は近くの銭湯に入りに行ったそうです。
東京っていたるところに小さい銭湯があるのいいですよね~!

そこで四宮くんがサウナに入ろうとして、番頭のおじさんにめっちゃ怒られたとか怒られないとか(笑)
サウナに入るのは別料金、タグが必要なのを気づかず機嫌よく入ろうとしたみたいです(;´∀`)
番頭さん、すみませんでした!!!

エントランス横の階段を降りると下はカフェ&バーダイニングになっています。


吹き抜けのシーリングファンもおしゃれ


見下ろすとバーダイニング


下はこんな感じ


でっかいエバーフレッシュの鉢植えがかっこいい

わたくしはのんびりお酒を1杯いただきまして、メールチェック後就寝です。

CITANは外国の方もよく利用されるのでコンシェルジュは英語ペラペラです。
夜、武内くん&四宮くんがホステル内で旅行中の外国人に話しかけられたらしく、Google翻訳でコミュニケーションとって面白かったそうな。。。。
グローバルだなぁ・・・と感心。そういう出会いがあるのもこういうホステルのいいところです。
普通のビジネスホテルではそんなお客様とほぼ交流できません( *´艸`)


バーカウンターの照明もステキ

2段ベッド、寝心地よかったですし、内装もシンプルでおしゃれ、余計なものは何もなし!でかっこよかったです。
そして、肝心の朝食もコーヒーとともにこんな感じでフレンチトーストとベーコンとお野菜フルーツ( *´艸`)
おいしくいただきました!



さて、2日目、飛行機に乗るまでの間も建築ツアーですよ!
めちゃくちゃ歩くので覚悟してください~!


建材展→東京建築巡り_その1

建材展をあとにして、本日の宿に向かいます。

その道すがら、とある建築を見に銀座に寄りました。

せっかく東京に行くんだから見たいものとか建築ないの?と聞いておいたので

鈴木設計のリクエストのここへ。



HULIC & New GINZA 8

〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目9−7

隈研吾氏の設計です。国立競技場を設計したあのお方ですね。

施工は竹中工務店。

これ、実は木造建築なのです。この街中にしかも地上12階の高層ビル。

竹中さんが作った「燃エンウッド」を主に使用し、集成材CLT直交集成板)を併用。

鉄骨×木造なので純粋な木造ではないですが、室内はCLTががっつり見えてました。

(人がたくさんいたので写真は割愛)

ガラスカーテンウォールの外部にはアセチル化木材でできたフィンがついています。

アセチル化すると木材が水分を吸収しにくくなって耐久性・耐候性があがって

腐りにくくなるとか。

このフィンは銀座の街路樹を意識して「木の葉」をイメージしているそうです。

appleのSHOPが入っているので堂々と、見学させていただきました!




通り抜けができるので裏面も確認。
「裏」ととらえずにしっかりルーバー&フィン、ついていました!
コストダウンのためにつけない選択肢もあると思うんですが、
「そういうことじゃないんだよ」と隈研さんに言われているような気にもなりました(*´Д`)

普段は住宅ばかりを設計しているメンバーですが、住宅や商業建築の枠を超えて
素材や構造を見るのはとても勉強になりますね!

さて、ごはんごはん・・・・と。
この日は男性陣と行動だったのですっかり女子力を失いご飯の写真は撮っておりませんでした(笑)

このあとも建材展の旅あらため建築の旅は続きます。