
平屋住宅を建てようと検討しているものの、平屋は高いと聞いてどのぐらいの費用がかかるのか心配になっている方もいるでしょう。平屋の新築価格は、広さだけでなく間取りや設備などさまざまな要素によって変動します。
この記事では、平屋の価格相場や2階建てよりも高い理由、平屋の建築価格を抑えるコツ、建築事例を紹介します。平屋の価格について知り、予算内で理想の家づくりを実現しましょう。
Contents


平屋の価格相場は2,000万円前後
平屋住宅の価格相場は、2LDK〜3LDKの木造住宅で平均約2,000万円です。坪単価に換算すると、約60〜70万円/坪が相場です。使用する設備やデザイン、構造次第では、坪単価が80万円を超える場合もあります。
実際に平屋住宅を建築するときは、上記費用に土地代や外構費、設備をグレードアップしたときの費用などが追加されます。
参考までに日進堂の住宅プランと建築価格を紹介します。
ラインナップ | 広さ | 建築費用 | 坪単価 |
ユニハビ平屋 | 27坪 | 2,000万円 | 73万円 |
コトイエ25平屋 | 25坪 | 1,700万円 | 70万円 |
コトイエ20平屋 | 20坪 | 1,580万円 | 78万円 |
※追加・外構なしの場合
住宅プランに設備を追加したり、グレードアップしたりすると料金はその分高くなります。ご家庭の予算と平屋住宅の建築価格をふまえて、資金計画を立てましょう。
平屋の新築価格について知っておきたいポイント
平屋住宅の新築価格を検討する際に知っておきたいポイントは、以下の2つです。
- 様々な面で2階建てより割高になる
- 固定資産税も高めになる傾向がある
住宅会社との契約後や平屋の建築後のタイミングで後悔することがないように、2つのポイントを確認しておきましょう。
様々な面で2階建てより割高になる
住宅の敷地面積やプラン、グレードを同じ条件にして家を建てる場合、2階建てよりも平屋の方が割高になる傾向があります。
その理由の1つは、2階建てよりも平屋の方が基礎や屋根の面積が広いからです。基礎や屋根は住宅の中でも特にコストがかかる部分なので、面積が大きくなるとそれだけ費用も高くなります。建築費用は同じ広さや設備の2階建てよりも、10〜20%ほど高くなると言われています。
また、土地を購入する場合も平屋の方が広い土地が必要になるため、土地の価格も考えると総費用は2階建てよりも高額です。ただし、平屋住宅は2階建てよりも高くなるとはいえ、間取りをシンプルにしたり、設備のグレードを調整したりすれば、価格を抑えられるでしょう。
固定資産税も高めになる傾向がある
家を新築すると、建築後は固定資産税がかかります。平屋も2階建ても土地の広さが同じであれば、土地にかかる税金に差はありません。
ただし、建物にかかる固定資産税は平屋の方が高い傾向があります。なぜなら平屋は2階建てよりも基礎や屋根の面積が広く、それだけ多くの資材を使用していて建物価格が高いため、評価額も高いと判断されるからです。建物の固定資産税は広さや立地だけでなく、建材の量や施工の度合い、設備などによって細かく判定されます。
ただし、新築した住宅には、固定資産税の軽減措置があります。軽減措置が適用される場合、固定資産税が3年間50%減額されるため、建築後すぐに負担が重くのしかかるわけではありません。
平屋の新築価格を抑えるためのコツ
平屋は価格が高くなりそうで心配な方も、以下の3つのコツを意識すると低価格に抑えられる可能性があります。
- 外観をシンプルにする
- 間取りを工夫する
- 設備や素材でコストダウンする
3つのコツを詳しく見ていきましょう。
外観をシンプルにする
家の建物は凹凸の少ないシンプルな外観にした方が、価格を抑えられます。家づくりにおいて最もお金がかかるのは、外壁や屋根、基礎などの基本構造です。凸凹の多い間取りは外壁の面積が増え、屋根の形も複雑になるため、平屋を建築する際の材料や施工にかかるコストが高くなります。
構造が複雑になればなるほど、価格が数十万円単位でどんどん高くなっていくので、予算内に抑えたいときは家の外観を意識しましょう。
間取りを工夫する
平屋を建てるときは部屋数を少なくして、壁の仕切りを減らすとコスト削減に繋がります。具体的にはドアを1つ減らすだけで、約5〜10万円の費用を削減可能です。
特に子ども部屋は、子どもがある程度大きくならないと使わないため、部屋に扉を作らずに室内カーテンを設置するのも1つの方法です。子ども部屋は使用期間が短いので、パーテーションで区切れるような間取りにして、必要に応じて部屋を分けられるようにするのも良いでしょう。
設備や素材でコストダウンする
システムキッチンやユニットバス、洗面台などの住宅設備の見直しも、コスト削減に繋がります。水回りの設備は数十年使用すると劣化が見られるようになり、いずれ交換する必要があります。そのため、いずれ交換するのであれば、そこまで機能的な設備ではなくても良いと考えてグレードを少し落とすのも方法の1つです。
また、壁紙や外壁などの仕上げ材の資材も価格もコスト削減につなげやすい部分です。1㎡の面積を考えると価格にそれほど差はないように思うかもしれませんが、外壁や壁紙は使用する範囲が広いため、使う面積が大きくなるほど価格も高くなります。
平屋の施工事例3選
次は平屋の施工事例を紹介します。平屋住宅の建築を検討している方は、参考にしてくださいね。
木目×モスグリーンの心落ち着く平屋
29坪以下の土地に建てた、3LDKの間取りの平屋住宅です。白い外壁に軒天や玄関はアクセントに木目調を使用し、ナチュラルテイストで落ち着いた印象の外観になっています。室内は木目調をベースに、モスグリーンやストライプ柄の壁紙を使用し、北欧ナチュラルな室内に仕上げました。
LDKの横には子どもが小さいときは広く、大きくなったら2部屋に区切って使用できる利便性の高い居室を作っています。平屋は採光が悪いと言われることもありますが、リビングに1間半の大きな窓を設置することで、あたたかな日差しが差し込む心地よい空間を作り出しています。
家族の暮らしを豊かにモダンな平屋
30〜35坪の土地に建てた、3LDKの間取りの平屋住宅です。床材や室内のドアをライトグレーでまとめ、石目のアクセントタイルや高級感のあるブラックのフルフラットキッチンを組み合わせたホテルライクなLDKに仕上げました。
食品のストックや調理器具などを収納できるパントリーには、扉を取り付けていません。リビングからパントリーが見えないようにすることで、扉がなくても雑多な印象を与えないようにしました。
また、洗面室の横には5帖の広々としたファミリークロゼットを設置。室内干しできる脱衣室から洗面室、LDKへと回遊でき、「洗う・干す・しまう」の一連の家事を効率よく行える間取りです。
仕事も家族も大切にシックモダンな平屋
広々とした土地に建てた3LDKの平屋住宅です。オークの天然木フローリングを全居室に採用し、自然の温かみを感じられる空間に仕上げています。室内の壁紙や室内ドアをライトグレーでまとめ、アクセントにブラックのペンダントライトを設置することで、モダンなLDKになっています。
リビングの横には3帖のワークスペースを設置して、ドアをつけなくても気持ちを切り替えて仕事や学習ができる空間を作りました。また、脱衣室と合わせて6帖の広々としたランドリースペースは収納棚付きなので、「洗う・干す・しまう」の家事を効率よくできます。
香川・岡山で平屋をご検討なら日進堂へご相談ください!
平屋はすべての設備が1階にあるため、2階建てよりも基礎や屋根の面積が大きく、価格も高い傾向があります。日進堂の平屋住宅の建築価格は、平均2,000万円程度です。上記の価格にさらに土地代や外構費、固定資産税などが必要になります。
ただし、外観や間取り、設備などを工夫次第で平屋の建築価格を抑える方法はあります。平屋の建築を検討中で価格が気になっている方は、価格を抑えるコツを意識してみてください。
日進堂は、自由設計の家づくりが特徴の住宅会社です。間取りや設備、素材、外壁、屋根などをすべて自由に選択できるため、予算に応じて最適な住宅を提案いたします。まちかど展示場や体験型ショールームで、ぜひ一度日進堂の家を体感しにきてください。
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