吹き抜けのある平屋で後悔しないためのメリットデメリットを解説

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吹き抜けは2階建て・3階建ての住宅でよく見かける造りです。しかし、ワンフロアのみの平屋で吹き抜けという場合は、どのような造りを指すのでしょうか。

ここでは、平屋の吹き抜けの定義を踏まえ、平屋に吹き抜けを設置するメリットとデメリット、後悔しないためのポイントを解説します。吹き抜けのある平屋の施工事例も紹介するので、おしゃれで暮らしやすい住まいの建築にお役立てください。

 

平屋の吹き抜けとは?勾配天井って?

平屋の吹き抜や勾配天井について解説

 

一般的な吹き抜けとは、天井がなく複数の階がつながった部分のことです。一方、ワンフロアのみの平屋で吹き抜けという場合は、勾配天井になった部分を指します。

勾配天井は、屋根の勾配の形そのままに作られた天井です。傾斜がある屋根には片流れ屋根や切妻屋根、招き屋根などがあり、勾配天井にすると独特の屋根の形を屋内でも楽しめます。また、多くの戸建てで採用される水平天井とは異なり、勾配天井は梁や柱がむき出しになっており、天井裏のデッドスペースはありません。

2階、3階がない平屋は、天井が高い部屋を作りやすく、ダイナミックな吹き抜けを設計できます。平屋に吹き抜けを設けて、機能性やデザイン性に富む住まいで暮らしましょう。

 

 

 

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平屋に吹き抜けを設置するメリット

平屋に吹き抜けを設置するメリットとは

 

平屋に吹き抜けを設置すると、明るく開放的な雰囲気となり、限られた居住スペースを有効活用できます。平屋に吹き抜けを設置するメリットを、以下の内容に触れつつ解説します。

  • 開放感が得られる
  • 採光性・通気性が良くなる
  • ロフト・スキップフロアを作れる

 

開放感が得られる

空間が縦に広がっている吹き抜けを設置すると、開放感を得られます。ワンフロアのみの平屋は、他の部屋との兼ね合いで、リビングなどの広さが制限されるかもしれません。ただし、吹き抜けにより縦の空間に余裕を持たせると、実際よりも空間を広く感じられるようになります。

天井付近や屋根に窓を設けると、視線が抜けるのでより開放感を得られます。照明や天井の壁紙、梁の色や形など、開放感がある吹き抜けなら窮屈さを感じずにデザインを追求できるでしょう。

 

採光性・通気性が良くなる

吹き抜けの日が当たる方向に窓を作ると、採光性が良くなります。平屋は2階建て・3階建ての住宅と比べると高さが低めです。周囲の住宅などによって光が遮られると、日中でも屋内が暗くなってしまうかもしれません。

吹き抜けの高い位置に窓を作って、屋内に光を取り込みましょう。天井や天井付近の高い位置なら、窓から屋内をのぞき込まれずに採光性を確保できます。また、開閉可能な窓を設置すると、通気性も良くなります。通気性を高めて湿気・カビの発生を防ぎ、快適に暮らしましょう。

 

ロフト・スキップフロアを作れる

吹き抜けの位置や高さを調整すると、ロフトやスキップフロアを設置できます。ロフトは部屋の天井付近に設置されたスペースで、スキップフロアは床よりも少し高い位置に作られたスペースです。ロフトは物置に、スキップフロアは書斎やキッズスペースなどに活用できます。

ロフトやスキップフロアは延べ床面積にカウントされないため、平屋のスペースを効率よく使うには、ぜひ取り入れたい設備です。ロフトの下にソファを置いたり、スキップフロアの下に収納を設けたりして、縦の空間をうまく使って平屋で快適に暮らしましょう。

 

 

 

平屋に吹き抜けを設置するデメリット

平屋に吹き抜けを設置するデメリットとは

 

平屋に吹き抜けるデメリットと後悔しないためのポイントを、以下の内容に触れつつ解説します。

  • 暖房・冷房が効きづらい
  • 掃除・メンテナンスが大変
  • 音・匂いが伝わりやすい

 

暖房・冷房が効きづらい

吹き抜け部分は天井が高くなり、スペースが広い分冷暖房が効きづらくなります。暖かい空気は部屋の上部に移動する性質があるので、特に冬は寒さを感じやすいと考えられます。

心地よい温度環境で暮らすには、家の断熱性・気密性を高める設計が望まれます。施工技術が高く、平屋や吹き抜けの建築実績が豊富な住宅会社に依頼しましょう。また、シーリングファンやサーキュレーター、床暖房などの設備も、冷暖房効率を高めてくれます。

 

掃除・メンテナンスが大変

吹き抜けの部分は一般的な天井よりも高い位置にあり、掃除やメンテナンスが大変です。脚立を使おうにも、不安定な場所では気持ちが落ち着かず、安心して作業ができないかもしれません。

あらかじめ吹き抜けに足場(キャットウォーク)を設置しておくと、ホコリや窓の掃除、電球の付け替えをする際に安全です。なお、そもそも高所での作業に抵抗がある場合は、柄の長いモップやワイパーなどのグッズを用意して掃除すると良いでしょう。

 

音・匂いが伝わりやすい

吹き抜けの部分は、音が広がりやすい傾向が見られます。そのため、吹き抜けの隣の部屋にいると、うるささを感じるかもしれません。寝室など静けさが求められる部屋を、吹き抜けから遠ざけておきましょう。

匂いの伝わりやすさも、吹き抜けで注意したいポイントです。キッチンのような匂いが気になる場所は、吹き抜けから隔離しておくことをおすすめします。また、洗濯物に匂いがつかないように、吹き抜けから離れた位置で干しましょう。

 

 

 

吹き抜けのある平屋の施工事例3選

吹き抜けのある平屋の施工事例を3つ紹介します。吹き抜けを活かしたインテリアの楽しみ方や、スペースの有効活用や採光性のポイントなどをチェックしてみましょう。

 

愛する車と美しく暮らす大人のガレージハウス

愛する車と美しく暮らす大人のガレージハウスの外観

 

こちらは、LDKに吹き抜けを設置して開放的なスペースに仕上げました。グレイッシュの暗めな天井は落ち着きがあり、アイアン調の見せ梁とともにシックな雰囲気を演出しています。

吹き抜けの高さを活かして、キッチンの上にはロフトを設置しました。ハンモックがかけられたロフトは、隠れ家のような特別な場所として使えるでしょう。

愛する車と美しく暮らす大人のガレージハウスの施工事例はこちら

吹き抜けの採光性にも注目してみましょう。高い位置の小窓や、見せ梁のスポットライトで十分な明るさを確保できます。また、リビングの横には大きな窓があり、中庭を通じて外とつながっています。インテリアを損なわないウッディなフェンスで中庭を目隠ししているので、プライバシーを守りつつ採光性を確保可能です。

 

日常を豊かに暮らす広々土間収納がある平屋

日常を豊かに暮らす広々土間収納がある平屋のリビング

 

こちらは、広々としたLDKの一部を、勾配天井の吹き抜けにしました。畳を敷いてくつろぎやすいように設計されたステップフロアは、小窓やブラケットライトが付いています。採光性が確保されているので、デスクを持ち込めば書斎としても使えるでしょう。

キッチンの近くの天井は、木目の折り下げ天井が採用されました。無垢材のフローリングやセラミックワークトップのキッチンと合わせて、ナチュラルモダンな雰囲気に仕上がっています。

スペースを有効活用する工夫にも注目してみましょう。ステップフロアの下にはスペースが設けられており、収納として活用できます。玄関奥には8畳ほどの土間があり、収納兼子どもの遊び場として役立っています。

日常を豊かにクラス広々土間収納がある平屋の施工事例はこちら

 

開放感たっぷりの空間で愛猫と共に暮らす平屋

開放感たっぷりの空間で愛猫と共に暮らす平屋のリビング

 

部屋の一部を勾配天井として吹き抜けにした、開放的で採光性が良いLDKです。ダイナミックな勾配天井にはシーリングライトが配置され、天井付近には高窓が設置されています。キッチンの近くにはペンダントライトが並び、大きな掃き出し窓からも光を取り込めます。LDKの隅々まで光が差し込むでしょう。

ナチュラルでシンプルなデザインでありながら、サブウェイタイルや、ダークなアクセントカラーの使い方も見事です。

また、こちらの住まいは愛猫との暮らしを大切にしています。猫が部屋をストレスなく行き来できるように、ペットドアやキャットウォークを設置しました。キャットウォークのデザインは、LDKのスタディスペースとマッチしており、インテリアに統一感が見られます。

開放感たっぷりの空間で愛猫と共に暮らす平屋の施工事例はこちら

 

 

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香川・岡山で平屋を建てたい方は日進堂へ相談する家族

平屋の吹き抜けとは、勾配天井になった部分のことです。吹き抜けにすると、開放感を味わえ、採光性や通気性を確保できます。ロフトやスキップフロアを作ると、スペースを有効活用できます。暖房・冷暖房の効き・掃除やメンテナンスなどを考慮して家づくりをすると、吹き抜けの平屋で快適に過ごせるようになるでしょう。

日進堂は長年の信頼で、香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1を誇ります。最新の建物性能と設備で、断熱性と気密性を保った快適に過ごせる住まいを作ります。自社分譲地に建つ体感型ショールームで、ぜひ、吹き抜けのある平屋をご覧ください。香川・岡山で吹き抜けのある平屋を検討している方は、日進堂へご相談ください。

 

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