ビルトインガレージ付き注文住宅で後悔しやすい事例とは?対策はある?

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ビルトインガレージ付き注文住宅で後悔しやすい事例とは?対策はある?

車やバイクが好きな方にとって、ビルトインガレージは憧れではないでしょうか。

とはいえ、憧れだけでビルトインガレージ付きの注文住宅を建てると、デメリットへの対策ができておらず、後悔につながるケースもあります。後悔しないためにはビルトインガレージのデメリットと対策を事前に把握し、設計段階から将来的なトラブルを回避しましょう。

今回は注文住宅を建築後に後悔したくない方に向けて、ビルトインガレージの後悔しやすい事例や対策をお伝えします。この記事を読めば、どんな点に注意してビルトインガレージ付きの注文住宅を建てれば良いかがわかります。

ビルトインガレージのメリット

ビルトインガレージのメリット

ビルトインガレージは屋内に車を駐車できる性質上、屋外に駐車するときに比べてさまざまなメリットがあります。まずはビルトインガレージの4つのメリットを見ていきましょう。

 

愛車を雨や風、紫外線などから守ることができる

車やバイク好きな人なら誰しもが、愛車を雨風や紫外線にさらすのは避けたいものです。屋外に駐車すると、たとえ屋根が付いていたとしても雨風で汚れたり、強風による飛来物で車が傷ついたりすることがあるでしょう。

一方で、ビルトインガレージは車を屋内に駐車できるため、雨や風、紫外線、強風による飛来物などから愛車を守れます。悪天候でも、車の心配をする必要がありません。

特に周辺に畑などの自然が多い地域に住んでいる方や、PM2.5や花粉の汚れで困っている方に、ビルトインガレージはおすすめです。

 

愛車へのいたずら、盗難などの防犯面でも安心

ビルトインガレージに駐車してシャッターを閉めると、防犯にもなります。特に希少な車種や高級車に乗っている方は、敷地内に駐車しているとはいえ、車の盗難やいたずらが心配になることもあるでしょう。

ビルトインガレージなら、外からはどのような車が駐車しているかわからず、シャッターにも鍵を掛けられるため、盗難やいたずらされるリスクは軽減されます。また外から車があるかないかも判断しづらいことで、空き巣などからも狙われにくくなります。

 

駐車場から室内への動線がコンパクトになる

ビルトインガレージ内から家の中に直接出入りできるような間取りにすれば、生活動線がスムーズになります。例えば、一度外に出てから家の中に入る間取りにすると、買い物帰りなどで荷物が多いときに運搬が大変です。その点、ビルトインガレージから室内に直接出入りできるようにすれば、直接車から荷物を運び込めます。さらに、ビルトインガレージから収納庫・パントリーやキッチンなどの距離を近くすると、家の中に運び込んだ後も片付けが効率的です。

また天候が悪い日に外出する場合も、雨に濡れる心配がありません。傘をさす必要がないので、小さいお子さんや高齢者がいるご家庭は特に重宝するでしょう。

 

家族にも便利なスペースとして使える

ビルトインガレージは単に車を停めるスペースだけでなく、家族が楽しむ場所としても使えます。例えばビルトインガレージのシャッターを開けっぱなしにすれば、BBQにも最適です。床が汚れても水洗いすればいいので、気兼ねなく楽しめます。

またビルトインガレージは、子どもの遊び場としても活用できます。夏はプール遊び、天候が悪い日は縄跳びやスケボー遊びなど、少しだけ体を動かしたい際に重宝するでしょう。

趣味のグッズを収納する場所としても便利です。ガレージの壁に収納スペースを作り、車やバイク、自転車、アウトドアなどのグッズを収納すれば、好きなものに囲まれた、とっておきの場所になります。

 

 

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ビルトインガレージで後悔しやすい4つの事例とその対策も紹介!

ビルトインガレージで後悔しやすい4つの事例とその対策も紹介します!

実際にビルトインガレージ付きの注文住宅に住んだ方が、後悔している代表的な事例を4つ紹介します。家づくりを進める前に後悔しやすいポイントを把握して、理想のビルトインガレージを手に入れましょう。

 

【事例その1】出庫時にエンジンやシャッターの開閉音が部屋中に響く

まず1つ目の後悔事例は、ビルトインガレージ内で車のエンジンをかけると、その音が家の中まで響きやすい点です。

ビルトインガレージは住宅内に組み込むタイプの駐車スペースなので、居住スペースとの距離が近いと、家の中までその音が響きます。特に深夜や早朝に車の出入りすると、家族の睡眠を妨げてしまうことも。特に赤ちゃんや高齢者がいるご家庭は、騒音がストレスにつながりやすいでしょう。

また、シャッターの開閉音がうるさいと感じるケースもあります。シャッター音は家族だけでなく、近隣の住民へも迷惑にならないように配慮しなければいけません。

 

【対策】寝室や家族の集まるリビング近くに配置しない

早朝や深夜に出入りが多い、時間を気にせずに車をメンテナンスしたい場合は、なるべく寝室の直下やリビングの隣にビルトインガレージを配置しないようにしましょう。

間取りの都合上、どうしても寝室やリビングとビルトインガレージの距離が近くなってしまうことがあるかもしれません。その際は、吸音効果のある建築材料をビルトインガレージに使用するなどの対策を検討しましょう。

また、シャッター音は響きやすいため、家族や近隣住民への配慮も兼ねて、開閉音が静かなタイプを選ぶと良いでしょう。具体的には、手動で開閉するシャッターよりも電動タイプだと開閉音が小さい傾向にあります。住宅密集地で隣の家との距離が近い場合は、特に気をつけましょう。

 

【事例その2】ビルトインガレージが狭すぎて使い勝手が悪い

ビルトインガレージは駐車スペースとしての使用だけを想定してサイズ設計すると、使い勝手が悪くて後悔するケースもあります。「車が駐車できたら十分」という考えでビルトインガレージを設置すると、下記のような不具合が生じる恐れがあります。

・トランクやドアを開けにくい
・ドアを開けられても荷物の出し入れがしにくい
・タイヤの交換をするほどのスペースがない
・趣味のグッズを収納できるほどの場所がない

ビルトインガレージを有効活用できるように、サイズ設計は念入りに行いましょう。

 

【対策】ビルトインガレージの寸法に余裕を持たせる

ビルトインガレージ内でドアを開け閉めしたり、トランクから荷物を出し入れしたりすることを考えると、通常の駐車スペースよりも余裕のある幅が必要です。国土交通省「駐車場設計・施工指針」に定められている駐車場の推奨サイズは、表の通りです。

車の大きさ 駐車場サイズ
軽自動車 長さ3.6m、幅員2.0m
小型乗用車 長さ5.0m、幅員2.3m
普通乗用車 長さ6.0m、幅員2.5m

ただし上記の駐車場サイズは、屋外の駐車場サイズであり、屋内に駐車する場合は上記のサイズよりも広い面積が必要です。

 一般的には、ドアの開閉で0.7m以上は確保した方が安心なので、両側のドアからスムーズに乗り入れしたい場合は1.4m以上の幅を確保した方が良いでしょう。3ナンバーの大型ミニバン「アルファード」を例に挙げると、車幅は約1.8mなので、両側のドアの開閉を想定すると、最低でも幅員は3.2m以上必要になります。

少し余裕を持たせて、幅員は3.5m以上確保した方が安心です。前後もそれぞれ0.5mをプラスして、7mほどあれば使い勝手の良いビルトインガレージになるでしょう。

 

【事例その3】車の買い替えで選べる車種が限定される

上述の「ビルトインガレージが狭すぎて使い勝手が悪い」に似たような事例ですが、駐車スペースの広さをある程度確保していないと、車を買い換える際に車種が限定され、後悔する方も多くいます。例えば、コンパクトカーがぴったりおさまるサイズのビルトインガレージにすると、ワンボックスカーに乗り換えたときに駐車しにくいこともあります。

また現在は1台しか所有していない場合も、子どもが大きくなったときにもう1台所有しようと思っても駐車スペースがありません。外付けであれば、庭を潰して駐車スペースにできますが、住宅に組み込み式のビルトインガレージの場合はリフォーム工事しにくいのが難点です。リフォームしたとしても、費用が高額になります。

 

【対策】長期的な視野でガレージのサイズ設定を行う

車の買い替えや駐車台数の増加などを見込んで、余裕を持ってビルトインガレージの広さを確保しましょう。

「大きな車に乗ってみたい」「子どもが大きくなったらもう1台増やすかも」と少しでも可能性がある場合は、長期的な視野でサイズや駐車台数を決めることが大切です。

また、今はガソリン車に乗っていたとしても、将来的に電気自動車に乗る可能性があるかもしれません。電気自動車に乗り換えできるよう、ビルトインガレージ内に車の充電用コンセントを設置しておくと便利です。

 

【事例その4】排気ガス対策が足りず部屋にニオイがこもる

ビルトインガレージは屋内空間のため、換気対策が十分でない状態でエンジンをかけると排気ガスが溜まることがあります。排気ガスが充満して居住スペースにまで広がり、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れもあるため、注意が必要です。

 

【対策】効率的に排気ができる換気扇を設置する

ビルトインガレージの排気ガス対策として、小窓だけでなく換気扇は大型タイプを選んだり、2台設置したりしましょう。効率よく換気できるようにすると、排気ガスのニオイによるストレスを軽減できます。

また、ビルトインガレージは密閉された空間のため、湿気対策も欠かせません。放置するとカビ臭くなったり、愛車がサビついたりする原因になります。さらに熱がこもってガレージ内が高温になると、車の樹脂部品の劣化にもつながります。

効率良く換気できる換気扇を取り付けて湿気を逃し、いつでも空気を入れ替えられるようにすると、カビやサビ、樹脂製品の劣化対策としても有効です。

 

 

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ビルトインガレージ(インナーガレージ)に関するよくある質問

ビルトインガレージ(インナーガレージ)の欠点は何ですか?

ビルトインガレージは、以下のような欠点があります。

1. コスト:ビルトインガレージは、一般的なカーポートに比べて建設費用が高くなります。

2. 防音性:ガレージと住居部分が直接つながっているため、車のエンジン音やドアの開閉音が室内に響きやすいです。

3. 空調:ガレージと住居部分が一体化しているため、ガレージからの冷暖房の逃げやすさが問題となることがあります。

4. 車の臭い:ガレージ内で車のメンテナンスを行った場合など、ガソリンやオイルの臭いが住居部分に漏れる可能性があります。

これらの欠点を理解した上で、ビルトインガレージの利便性とバランスを取ることが重要です。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)は建ぺい率に影響がありますか?

ビルトインガレージは、建物の一部として計算されるため、建築面積に含まれます。

したがって、建ぺい率に含まれます。 カーポートなどの建物の外にある屋根と柱のある駐車スペースも建築面積に含まれます。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)に固定資産税はかかりますか?

ビルトインガレージは、家の延べ床面積に含まれるので、固定資産税がかかります

固定資産税は、土地や建物などの固定資産に対して課される税金で、ビルトインガレージもその一部として評価されます。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)に車2台は何畳の広さが必要ですか?

ビルトインガレージに車2台を駐車するためには、一般的に約15.5畳(約25㎡)~約20畳(約33㎡)のスペースが必要とされています。

ただし、車の大きさやガレージ内に収納スペースを設けるかどうかなどにより、必要な面積は変わる可能性があります。

※1台あたりの駐車スペースは、一般的に約7.7畳(約12㎡)~約10畳(約16㎡)が基準になるといわれています。

 

施工実績が豊富だから安心!日進堂で後悔しないビルトインガレージを手に入れよう

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ビルトインガレージは、愛車を雨風や飛来物、盗難などから守れる点が魅力です。

一方で、騒音や排気ガスのニオイが気になるなどの懸念点もあります。ビルトインガレージを設置して後悔しないためにも、しっかりと対策しましょう。

香川・岡山エリアで理想的なビルトインガレージ付きの注文住宅を建てたい方は、お気軽に日進堂にご相談ください。日進堂は自由設計の家づくりが特徴で、ビルトインガレージの施工実績も豊富です。注文住宅で後悔しないよう、しっかりと提案させていただきます。注文住宅集を無料でお届けしていますので、ご希望の方はお電話、またはお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

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