ロフトのある平屋が人気!メリット・デメリット、間取り事例も紹介

2,569 ビュー

ロフトのある平屋が人気!メリット・デメリット、間取り事例も紹介

平屋を建てるにあたり、「収納スペースの確保」で頭を悩ませる人は多いのではないでしょうか。平屋はワンフロアしかないため、収納スペースを確保すると各部屋の広さが狭くなり、窮屈に感じるかもと心配があるかもしれません。

 

そこで、必要な収納スペースを確保するべく、近年の平屋では屋根裏を活用した「ロフト」を設ける事例が増えています。

 

本記事では、収納スペースを確保しつつ平屋を建てたい人に向け、平屋にロフトを作るメリット・デメリット、施工事例などを紹介します。ロフトを作る際の注意点も解説するので、ロフトを便利かつ快適なスペースとして活用しましょう。

 

ロフトのある平屋が人気!その理由とは?

ロフトのある平屋が人気!その理由とは?

 

近年、多くの世帯でロフト付きの平屋を建てています。ロフトがある平屋が選ばれる理由のひとつは、収納スペースを確保しやすいためです。

 

床面積を確保しにくい平屋でも、床と高さが異なるロフトを作れば空間を広く使えます。天井高に余裕のある造りだと、ロフトを作っても窮屈さを感じにくくなります。天井を高くして勾配天井や片流れ屋根を作りたいときにも、ロフトはよくマッチするでしょう。

 

またロフトの設置場所は、リビングのような家族で共有するスペースがおすすめです。誰でもアクセスできる場所なら、ロフトの利便性が高まります。一方、夫婦の寝室や子ども部屋の上部に設置すると、ロフトの用途が限られてしまいます。

 

 

 

平屋にロフトを作る際にかかる費用目安

施工する住宅会社によって異なるものの、平屋にロフトを作ると目安として50~100万円程度の建築コストが上乗せされます。内装や設備、広さが異なると、ロフト部分の建築コストは変わります。

 

例えば、収納スペースとして使うなら、物量に応じて広さを確保するだけで事足りるでしょう。一方、居住スペースとしてロフトを活用したいなら、採光や通風用の小窓、コンセントなどがあった方が快適です。取り付けるものが増えるほどコストがかさむ点は、念頭に置いておきましょう。

 

なお、自治体の条例によっては、ロフトへの設備の設置が制限されている場合があります。計画を立てる前に、条例を確認しておきましょう。

 

 

 

▼関連記事

【注文住宅】新築の平屋の価格相場は?広さ別に解説

 

平屋にロフトを作る際の注意点

平屋にロフトを作る際の注意点

 

平屋にロフトを作る際に知っておきたい、法令や自治体の条例に関する注意点を解説します。ロフトは、さまざまな要件を満たすと「物置」として扱われ、延床面積の計算から除外されます。延床面積に含まれなければ、固定資産税の対象外となり節税が可能です。

 

前述のとおり、自治体の条例によってロフトに設置できる設備の条件は変わります。自治体や、地域の事情をよく知る住宅会社などに詳細を問い合わせて、情報収集しておきましょう。

 

天井の高さや広さによって固定資産税の有無が変わる

建築基準法上、ロフトはいくつかの要件を満たすと物置として定義されます。しかし要件を満たさなければ、ロフトは「居室」とみなされ固定資産税の課税対象となります。

 

自治体によって多少内容は変わりますが、以下に物置とみなされるロフトの条件をまとめました。

 

・ロフトの天井高は1.4mまでに抑える

・ロフトの広さは下の階の床面積の2分の1未満とする

 

条件を超えるロフトを作ると、法律上は「階」とみなされ固定資産税の課税対象となります。

 

自治体によっては固定式の階段が認められていない

ロフトを使うには、上り下りするための階段が必要です。しかし、自治体によっては、可動式のハシゴでないとロフト(建築基準法でいう物置)と認められていないことがあります。固定階段の設置が可能かどうかは、自治体の建築指導課もしくは、住宅会社に確認しましょう。

 

可動式のハシゴよりも、常時設置しておける固定階段の方が利便性は高まります。反面、固定階段を選ぶと間取りに制約が生じやすくなります。

 

 

 

▼関連記事

平屋のメリット・デメリットを徹底解説!失敗しない家づくりをするための基礎知識

 

ロフトのある平屋のメリット

ロフトのある平屋のメリット

 

ロフトを作るメリットを紹介します。収納スペースを確保しつつ、明るく開放的な住まいとなるようにロフトを活用しましょう。また収納スペース以外に、ロフトは多目的な使い方が可能です。

 

収納スペースを確保できる

ロフトを作ると収納スペースを確保できます。ロフトの床面積の上限は、下の階の床面積の2分の1です。

 

例えば床面積が20坪(66㎡)の平屋だと、ロフトには10坪(33㎡)を上限としてスペースを確保できます。1坪は畳2枚分程度の広さのため、20帖にもなる広いスペースを収納に当てられることになります。

 

小窓を設ければ高い位置から採光できる

足場のあるロフトなら高い位置の窓でも開閉しやすいため、効果的に採光性や通風を確保できます。

 

ワンフロアのみの平屋は、近隣に高い建物があると日差しや風通しが悪くなりがちです。高い位置の小窓を利用して、快適に暮らしましょう。

 

縦方向に空間が広がり、開放的な住まいになる

広い敷地面積がなければ、平屋は個々の部屋が狭くなりがちです。ただし、横方向に広さを確保するのは難しくても、天井を高くすれば開放的な空間を手に入れられるでしょう。

 

ロフトを作ろうとして天井を高く設計すると、縦方向に空間が広がります。天井裏を作らず梁をあえて見せるような造りにすると、視線が抜けやすく立体的な広さを感じられます。

 

家族にとって多目的スペースとして使える

一般的なロフトは、収納スペースとして使われています。しかし視野を広げると、さまざまなロフトの使い道を思いつくでしょう。例えば、子どもの秘密基地のようなプレイルーム、書斎やワークスペース、趣味の部屋、セカンドリビングなどとしてロフトは活躍します。

 

ロフトは個室ではないため、家族のいる空間とゆるやかにつなげられます。少し気分を変えたいとき、趣味を楽しみたいときなどにロフトを活用しましょう。

 

 

 

ロフトのある平屋のデメリット

ロフトのある平屋のデメリット

 

ロフトのある平屋のデメリットを解説します。ロフトを有効に活用し続けられるように、転倒・転落のリスクや、冷暖房効率を考慮して住まい全体を設計しましょう。

 

階段の上り下りによる転倒や転落リスクがある

固定階段や可動式のハシゴでロフトを上り下りする際に、足を滑らせて転倒や転落する恐れがあります。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭は、事故が起きないように注意して見守る必要があります。

 

可動式のハシゴよりも固定階段のほうが足場はしっかりしているので、自治体で許可されていれば設置を検討しましょう。

 

使う頻度が少なくなる

ロフトの構造上、高齢になるにつれて、ロフトの固定階段やハシゴの上り下りが億劫になり、ロフトの使用頻度が減るかもしれません。

 

また天井が低いロフトでは、大人は腰をかがめて動く必要があります。奥のものを取り出しにくかったり、ふいに頭をぶつけたりすることもあるでしょう。

 

普段使わないものの収納に使うならともかく、頻繁にロフトを活用したい人は、ロフトを有効に使っていけるかいまいちど考えてみましょう。

 

冷暖房効率が下がる

ロフトを設置して天井を高くすると、縦の空間が広がるので冷暖房効率が下がります。冬は暖かい空気が上昇してしまうので部屋が暖まらない可能性があります。

 

また、夏は天井や屋根にたまった熱の影響を受けて、ロフトは猛烈な暑さになるかもしれません。冷たい空気は下にたまる性質があるため、エアコンをつけてもロフトの温度はなかなか下がらないでしょう。

 

冷暖房効率の悪さをカバーするためには、断熱性能が高く、外気の影響を受けない家づくりが必須です。

 

 

 

ロフトがある平屋の施工事例3選

日進堂が手がけたロフトがある平屋の施工事例を紹介します。ロフトのデザインや、取り付けられた設備、階段などを参考にしましょう。

 

広々趣味のロフト空間がある平屋

広々趣味のロフト空間がある平屋

 

こちらのロフトは、趣味の空間として活用されています。リビングに設置されているので、家族の存在を感じながら好きな時間を過ごせるでしょう。壁面には本棚がぐるりと設置され、中央のハンモックに揺られながら読書を楽しめます。

 

アクセントクロスにビビッドなピンクが使われており、リビングの雰囲気とは異なるテイストを感じられます。

 

広々趣味のロフト空間がある平屋の施工事例を見る>

 

大空間のロフト付きでゆったり暮らす平屋

大空間のロフト付きでゆったり暮らす平屋

こちらは、勾配天井により縦方向に広がりを持たせた平屋です。リビングの黒くスタイリッシュなハシゴを登ると、シャビーシックな壁紙が印象的なやさしい雰囲気のロフトが現れます。

ロフトの壁

ロフトの壁には、インテリアに馴染む白い小窓も設けられています。明るく広々としたロフトは居心地がよく、ゆったりくつろげるでしょう。

 

大空間のロフト付きでゆったり暮らす平屋の施工事例を見る>

 

ロフト下も収納スペースに大活用した平屋

ロフト下も収納スペースに大活用した平屋

4.5帖ほどの広さがあるこちらのロフトは、デスクワークや子どもの学習スペースとして活躍しています。コンセントが設置されているので、パソコン作業もしやすいでしょう。手すり付きの固定階段が設置されており、安全面も考慮されています。

ロフト下の本棚

ロフト下の本棚は、実は隠し扉です。隠し扉を開くと大きな収納スペースが広がっています。趣味に使ったり、子どものプレイルームにしたりと、わくわくさせてくれる遊び心あるデザインといえます。

 

ロフト下も収納スペースに大活用した平屋の施工事例を見る>

 

 

使いやすいロフトのある平屋を建てるなら日進堂にご相談ください

平屋にロフトを設けると、大容量の収納スペースを確保できます。多目的に使えるスペースを持てることや、明るく開放的な住まいにつながることも、ロフトのメリットといえるでしょう。

 

冷暖房効率の低下や、暮らしてみてはじめて実感するポイントもあります。快適に暮らすには、平屋やロフトの施工実績が豊富な住宅会社に施工を依頼しましょう。

 

地域密着型で施工実績が豊富な日進堂は、香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1を達成しました。日進堂は高松市を中心に、常時約50か所もの自社分譲地を展開しています。自由設計の家づくりで、ロフトのある平屋の家創りをサポートします。

 

香川・岡山エリアでロフトのある平屋を建てるなら、ぜひ、日進堂にご相談ください。無料カタログもご覧いただけます

 

▼関連記事

おしゃれな平屋の間取り・施工事例!モダン・ナチュラルなどテイスト別で紹介

【3LDK】参考にしたい!平屋の間取りアイデアまとめ

【テイスト別】家づくりの参考にしたい!おしゃれな平屋の外観事例まとめ

平屋の坪数の平均はどれくらい?最適な坪数を人数・家族構成別に紹介

【平屋】おしゃれな新築の施工事例3選|費用相場もあわせて紹介

ロフトのある平屋に関するよくある質問

平屋のロフトは固定資産税の対象になりますか?

平屋のロフトが固定資産税の対象になるかどうかは、ロフトの仕様や使用目的によります。一般的に、ロフトが「居住スペース」として認められる場合、固定資産税の対象となることがあります。具体的には、ロフトの天井高が一定以上(通常1.4メートル以上)であり、居住可能な設備が整っている場合、固定資産税の評価対象となる可能性があります。一方、収納スペースや非居住スペースとして設計されている場合は、固定資産税の対象外となることが多いです。詳細については、自治体の固定資産税担当部署に確認することをお勧めします。

 

平屋にロフトを設置するときの制限は?

平屋にロフトを設置する際には、建築基準法や地域の条例に従う必要があります。まず、ロフトの床面積が建物全体の床面積に対して一定の割合を超えないようにすることが求められます。一般的には、ロフトの床面積が建物全体の床面積の2分の1以下であることが多いです。また、ロフトの天井高さも制限されており、1.4メートル以下であることが一般的です。これにより、ロフトは「居室」としてではなく「収納スペース」として扱われることが多くなります。さらに、ロフトへのアクセス方法(はしごや階段)や換気、採光の確保も重要なポイントです。これらの制限をクリアすることで、安全で快適なロフトスペースを設けることができます。

 

なぜ今平屋が人気なんですか?

平屋が人気の理由はいくつかあります。まず、バリアフリー設計がしやすく、高齢者や小さな子供がいる家庭にとって安全で使いやすい点が挙げられます。また、階段がないため、家事動線が短くなり、日常生活が効率的になります。さらに、平屋は構造的に安定しており、地震などの災害に対しても強いとされています。デザイン面でも、庭との一体感を持たせた開放的な空間を作りやすく、自然との調和を楽しむことができます。これらの理由から、平屋は幅広い世代に支持されています。

 

平屋にロフトは必要ですか?

平屋にロフトを設けるかどうかは、住む人のライフスタイルやニーズによります。ロフトは、限られた床面積を有効に活用するための手段として非常に有効です。例えば、収納スペースや子供の遊び場、趣味のスペースとして利用することができます。また、天井が高くなることで、空間に開放感をもたらす効果もあります。ただし、ロフトを設けることで建築コストが増加することや、夏場の暑さ対策が必要になることも考慮する必要があります。ロフトの有無を決める際には、これらのメリットとデメリットをよく検討することが重要です。

 

カテゴリー:

新着記事

おすすめ記事