屋上テラスのある3階建ての魅力とは?注意点や施工事例も紹介

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「土地が狭くても開放的な屋外空間が欲しい」「人の視線を気にせずに家族で過ごすスペースをつくりたい」といったニーズから屋上テラスが人気です。特に3階建ての場合、2階建てよりも高さがある分、眺めもよくなります。ただし注意点もあるため、設置時にはしっかり押さえておきたいところです。

 

この記事では、屋上テラスのある3階建てに憧れる人に向けて、屋上テラスの魅力をはじめ、設置時の注意点を解説します。日進堂が手掛けた施工事例も紹介するので、屋上テラスのイメージづくりにお役立てください。

 

屋上テラスのある3階建ての魅力とは?

 

屋上テラスのある3階建てには、以下のような魅力(メリット)があります。

 

  • 開放的な屋外空間で眺望を楽しめる
  • 外からの視線を気にせずに過ごしやすい
  • 土地が狭くても屋外空間が確保できる
  • 家族それぞれで多目的な使い方ができる

 

開放的でありながらプライバシーの確保もできる点は、住宅建築において魅力度の高いポイントです。また、敷地面積が狭くても屋上テラスを庭として使えるメリットがあるので「土地が狭いけど庭が欲しい」「土地の購入費を抑えたい」というケースでは、屋上テラスがおすすめです。

 

 

 

開放的な屋外空間で眺望を楽しめる

3階建てに屋上テラスを設置すると、開放的な屋外空間が生まれて眺望を楽しめます。3階建てにバルコニーやベランダではなく、3階建てと屋上テラスの組み合わせなので、一段高くなる点が特徴です。周囲の建物が2階建てばかりのエリアでは、視線を遮るものがなくなり、眺望の良さが期待できるでしょう。

 

また、建築面積(真上から見た建物の面積)がそのまま屋上テラスの面積となるので、十分な広さを確保できます。たとえば、洗濯物を干したり子どもの遊び場としたりする日常的な使い方にもピッタリです。さらに、眺望の良さを活かした天体観測の場所としても活用できます。

 

外からの視線を気にせずに過ごしやすい

3階建てに屋上テラスを取り入れると、外からの視線を気にせずに過ごせます。一戸建ての暮らしにおいて、プライバシーの確保を気にする人は多いでしょう。使い勝手の面では、1階に設けた庭やテラスの方が優れているケースもあるものの、近隣からの視線を遮ることはできません。しかし3階建てと屋上テラスを組み合わせると、周辺よりも高い位置にテラスがあるので、外からの視線が気になる場面はほとんどないでしょう。

 

住宅密集地では3階建て住宅が増える傾向にありますが、高めの塀をつくれば周りの視線を遮ることができ、思う存分楽しめるプライベート空間が完成します。ホームパーティーやバーベキューも気兼ねなくできるでしょう。

 

土地が狭くても屋外空間が確保できる

3階建てに屋上テラスを採用すると、土地が狭い場所でも屋外空間を確保できます。十分な敷地面積を確保できない狭小地では、庭をつくることは簡単ではありません。庭の分だけ居住スペースが狭くなるため庭を諦めるケースもあるでしょう。しかし屋上テラスを採用すると、狭小地でも居住スペースを狭めずに屋外空間が手に入ります。

 

屋上テラスは日当たりが遮られる心配も少ないので、プランターを活用した家庭菜園を楽しみたい人にも人気です。自分で野菜を育て、新鮮な野菜を味わえる楽しみは格別ですし、食費の節約にもつながります。

 

家族それぞれで多目的な使い方ができる

3階建ての屋上テラスがあれば、家族それぞれが自分の好きなように活用できます。ここまで解説したように、ガーデニングや家庭菜園、バーベキューを楽しんだり、洗濯物を干したりするなど使い方はさまざまです。また、自宅の近くに公園がなくても子どもの遊び場として使えますし、愛犬のドッグランスペースにも適しています。

 

テントやソファなどを設置すると、自宅に居ながら気軽にグランピングを楽しめるのも屋上テラスならではのメリットです。日当たりの良さやプライバシーを確保できるメリットを活かしつつ、忙しい日常を忘れられる癒しの空間として思いのままに楽しめます。

 

 

 

3階建てに屋上テラスを設置するときの注意点

 

3階建てに屋上テラスを設置する際は、以下のポイントに注意しましょう。

 

  • 雨漏り防止や暑さ対策をする
  • 建築費やメンテナンス費が高くなりやすい
  • 人や物の落下防止対策が必要
  • 用途に合わせて床材を選ぶ

 

屋上テラスを採用して満足度を高めるには、必要な対策を講じつつ、コストへも意識を傾けることが大切です。以下で詳しく解説します。

 

雨漏り防止や暑さ対策をする

3階建てに屋上テラスを設置する際は、設計段階で雨漏り防止や暑さ対策について検討が必要です。屋上をテラスとして使うには、陸屋根と呼ばれる平らな屋根形状にしますが、勾配のない屋根は雨水が溜まりやすくなり雨漏りの原因になります。雨漏りを防止するには、テラスに防水工事を行うとともに、排水設備の性能を考慮しましょう。実際に暮らし始めたあとは、排水設備周りにゴミが溜まりやすいので定期的な掃除が必要です。

 

暑さ対策は、屋上テラスに直射日光が降り注ぎ、直下となる3階部分が暑くなり過ぎるのを防ぐために行います。たとえば、室内に暑さが伝わりにくい耐熱性の高い床材を採用したり、屋根付きのコーナーを設置してテラスに日陰ができるように工夫したりする方法が有効でしょう。

 

建築費やメンテナンス費が高くなりやすい

屋上テラスは、屋上に人が上がるため建築費用が高くなりやすく、また定期的なメンテナンス費用がかかります。建築費用については、屋上に続く階段や屋上に人が乗っても問題ないように丈夫な構造材を使うことが必要です。降雪による影響を受ける地域では、雪の重さに耐えられる構造にするためにコストが上がるのは避けられません。

 

メンテナンス費用については、屋上の雨漏り対策が主な費用です。屋上テラスやベランダに採用されることが多い防水施工は、約10年ごとに再施工が必要になります。そして、雨漏りのリスクを減らすためには、排水溝周りの定期的な掃除や設備交換などの費用を考慮しておかなければなりません。

 

人や物の落下防止対策が必要

屋上テラスは落下事故対策が必須であり、さまざまなリスクを検討したうえで適切な安全策を講じる必要があります。それに応じてコストがかさむことも考慮しなければなりません。特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、万が一の事態に備えて十分な高さの壁や手すりの設置が必要です。また、踏み台になるようなイスや物を置かないように気をつけましょう。

 

ソファやテーブル、鉢植えなどを屋上テラスに置く場合、突風で飛ばされないような対策も必須です。安全対策を怠った結果、物が落下して通行人に当たると大きな事故になるリスクが高く、損害賠償や慰謝料を請求される可能性があります。

 

用途に合わせて床材を選ぶ

屋上テラスの床材は複数の種類があるので、屋上テラスでどのように過ごしたいかによって選びましょう。主な床材タイプは以下のとおりです。

 

床材 特徴
人工芝 ・クッション性が高く子どもやペットが遊びやすい

・手入れがほぼ不要

・経年劣化で芝が抜ける

天然木のウッドデッキ

・経年変化が楽しめ、おしゃれな印象になる

・木のぬくもりが感じられる

・湿気に弱くカビやすいため定期的なメンテナンスが必要

人工木のウッドデッキ

・木粉やプラスチック樹脂でつくられているため耐久性に優れている

・メンテナンスが容易

・天然木のような風合いがない

タイル ・高級感がある

・種類が豊富で住宅の外観に合わせやすい

・雨の日は滑りやすい

 

 

 

 

たとえば、柔らかい人工芝にすれば、小さなお子さんやペットも過ごしやすい環境になります。天然木のウッドデッキでバーベキューをすると、炭が落ちたときに燃えてしまう恐れがあるため注意が必要です。屋上テラスでバーベキューなど火を使うことを想定しているなら、タイルや人工木のウッドデッキなど火災リスクが小さい床材にするとよいでしょう。タイルや人工木なら汚れても水洗いしやすく、きれいな状態を保てます。

 

 

 

屋上テラスのある3階建て注文住宅の施工事例2選

最後に、日進堂が手掛けた屋上テラスの施工事例を2つ紹介します。実例を確認しながら、屋上テラス付き3階建て住宅のイメージを掴みましょう。

 

街中でも外から視線が気にならない屋上テラス

街中の27坪の土地に建てられた3階建て住宅です。外観は温かみのある木目調のブラウンで統一し、内装も木目を基調にグリーンをアクセントに取り入れたナチュラルデザインに仕上げています。屋上テラスはタイルデッキを採用したことでお手入れが簡単。周囲を壁で覆ったことで、開放感がありながら街中でも外からの視線を気にせず過ごせるスペースになりました。壁は人や物の落下防止としても機能しています。

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開放的なプライベート空間を確保した屋上テラス

30坪に満たない狭小地に建てた屋上テラス付き3階建ての事例です。最上階には、住宅密集地でありながら開放感のあるプライベート空間となる屋上テラスを設置しました。手すり部分の一部をすりガラスにすることで、より開放的な雰囲気を演出しています。1階にビルトインガレージ、2階にLDKと水回りを配置し、コンパクトながら使い勝手のよい間取りを実現しています。

 

開放的なプライベート空間を確保した屋上テラスの施工事例を見る>

 

 

屋上テラスのある3階建てで開放的に暮らそう

3階建てに屋上テラスを採用すると、土地が狭くても外からの視線を気にせず過ごせる開放的な屋外空間が手に入るでしょう。しかし雨漏りや暑さへの対策が必要ですし、コストが高くなりやすいため、できれば施工実績が豊富な会社を選ぶとよりよい提案のもとで、理想の家づくりが叶います。

 

日進堂は、香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1と長年の実績と信頼がある住宅会社です。地域密着型で豊富な分譲地を所有しており、高松市を中心に常時約50か所もの自社分譲地を展開。自由設計の家づくりを得意としており、屋上テラスのある3階建ても得意としています。香川・岡山で注文住宅を検討している方は、ぜひ日進堂に相談、または無料カタログをご請求ください。

 

屋上テラスのある3階建てに関するよくある質問

屋上テラスは延床面積に含まれますか?

屋上テラスは一般的には延床面積に含まれません。延床面積とは、建物の各階の床面積の合計を指し、屋内の居住スペースが対象となります。屋上テラスやバルコニー、ベランダなどの屋外スペースは延床面積には含まれないため、これらのスペースを設けることで建物全体の延床面積を増やすことなく、居住空間を広げることが可能です。ただし、地域の建築基準や条例によって異なる場合があるため、具体的な計算方法については専門家に確認することをおすすめします。

 

屋上テラスとは何ですか?

屋上テラスとは、建物の屋上部分に設けられた屋外スペースのことを指します。屋上テラスは、リラックスやレクリエーションの場として利用されることが多く、ガーデニングやバーベキュー、読書などさまざまな用途に使われます。また、住宅密集地では限られた敷地を有効活用するために設置されることが多く、開放感のある空間を提供します。設計次第でプライバシーを確保しつつ、眺望を楽しむことも可能です。

 

屋上テラスの固定資産税はいくらですか?

屋上テラスの固定資産税は、地域や評価基準、テラスの広さや仕様によって異なります。固定資産税は、土地と建物の評価額に基づいて計算されるため、具体的な金額は一概には言えません。一般的には、屋上テラスが建物の評価額を上昇させるため、その分固定資産税も増加する可能性があります。詳細な金額を知りたい場合は、地元の税務署や市区町村の役所に問い合わせることをお勧めします。

 

屋上は何階建てに含まれますか?

屋上は通常、建物の階数には含まれません。建物の階数は、地上にある居住可能なフロアを基準に数えられます。例えば、2階建ての建物に屋上がある場合、その建物は依然として2階建てとみなされます。ただし、屋上に居住スペースや特定の設備が設置されている場合は、建築基準法や地域の条例により異なる取り扱いがされることがありますので、具体的な計画がある場合は専門家に相談することをお勧めします。

 

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