【初心者向け】家の間取り図の作り方|間取りを決める際のポイントも紹介

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家の間取りを決める際は、土地や周囲の状況をはじめ多くのことに配慮する必要があります。しかし、どのような手順で間取りを決めればよいか、わからない人も多いのではないでしょうか。

 

ここでは、家の間取り図を作る手順や、間取りを決める際の注意点などを解説します。

 

家の間取り図の作り方の手順

ここからは、家の間取り図の作り方を解説します。具体的な間取りを考える前に、土地の形状や隣地の状態、家族構成などの基本情報を確認しておきましょう。

 

​​​​土地の形状・隣地をチェックする

まずは土地の形状や方角・隣地を確認して、建物の配置や大きな窓を開けたい位置を大まかにイメージします。周囲の状況に合わせて間取りを決めないと、日当たりや風通しに影響するためです。

 

日当たりや風通しは、建物や窓の配置によって左右されます。日当たりや風通しがよくても、隣家から丸見えになるなどの支障があれば、建物や窓の配置を見直す方がよいでしょう。また、家族が風水を気にする場合は、方角を確認して部屋や設備の位置を決めるときに反映しましょう。

 

 

家の形を決める

ここでの家の形とは、平屋・二階建て・三階建てなどを指します。一世帯と二世帯では、快適に暮らしやすい家の形が異なります。暮らしている様子をイメージして、家の形を考えましょう。例えば敷地が狭い場所に二世帯住宅を建てる場合に、完全に世帯を分離するなら二階建て・三階建てが向いています。

 

建築したい家の形が、建築基準法を守れるかも早い段階で確認しておきましょう。

建築基準法によって、容積率や建ぺい率、北側斜線制限などのルールが決められています。

 

建築基準法については、こちらからご覧いただけます。

 

※参考:建築基準法 | e-Gov法令検索

 

家族構成を書き出す

家の形を決めたら、家族構成を書き出しましょう。今の家族構成だけでなく将来の家族構成も考え、必要な部屋数を計算します。もし部屋数が足りなければ、階層を増やす必要があるかもしれません。一方、延べ床面積に対して部屋数が少ない場合は、それぞれの部屋を広くつくれます。

 

なお、家族の人数分の部屋を確保するだけでは、将来子どもが巣立ったときに部屋が余ってしまう恐れがあります。趣味を楽しむ部屋にする、客間にするなど、部屋を有効に使えるかも考えましょう。

 

 

部屋の用途を書き出す

家族構成などに合わせて、部屋の用途を書き出しましょう。リビング、ダイニング、寝室、子ども部屋など、どのような用途が必要かを抜け漏れないように挙げていきます。用途に合わせて必要なスペースも見積もっておくと、間取りの作成がスムーズです。

 

日頃の生活を振り返ると、部屋やスペースのアイデアが湧いてきます。例えば、読書好きな家庭なら、本棚の近くにリラックスして読書できるスペースを設けると家族の憩いの場になります。

 

具体的な間取りを作成する

上記の内容をすべて書き出せたら、間取りの作成に取りかかります。建築で使う間取り図は住宅会社が作成しますが、理想のマイホームのためにもイメージを持っておくことは大切です。

 

間取り図は方眼紙があれば書けますが、初めて間取りを書くのであればアプリなどの活用をおすすめします。間取り図作成用のアプリは、無料・有料ともに多数配信されており、簡単に間取りを作成できます。3D表示できる、家具を配置できるなど多機能なものもあるので検討してはいかがでしょう。

 

 

 

【場所別】家の間取り図を決める際の注意点

 

場所ごとに、間取りを決める際に注意したいポイントがあります。建築後に間取りを変えるには、大がかりなリフォームが必要です。住みよい家となるように、慎重に間取りを検討しましょう。

 

日当たり

間取り図を見て、場所ごとの日当たりを想像します。日が当たらない場所があれば、高窓や地窓を設置する、敷地に余裕があれば中庭をつくって光を取り込む、など工夫してみてはいかがでしょう。

 

反面、日差しが強すぎると、床材や内装の劣化につながるため配慮が求められます。カーテンやブラインド、障子などを設けたり、窓の方角を変えたりして日差しを和らげましょう。

 

南向きの窓は日照時間が長く、日当たりを重視する人に好まれます。ただし、日当たりがよすぎると床材や内装が傷みやすくなったり、室温が上がりすぎたりといった不具合が発生しやすくなります。

窓の位置を考えるときは、南向き以外の方角も検討してみましょう。

 

 

生活動線

生活動線とは、家族が普段生活する上でよく通るルートを表したものです。生活動線には、家事動線や外出動線があり、動線が短いほど効率よく活動できます。

間取りに生活動線を書き込むと、動線が集中する場所が見つかる場合があります。動線が混雑しないように間取りを変える、動線を妨げる位置に大きな家具を置かないなど、生活動線の観点から間取りをチェックしましょう。

 

 

収納・扉・窓の種類

収納スペースが足りない、という問題は間取り図を作成する際に発生しがちです。

間取りを考えるときは、つい生活スペースに意識が向いてしまいます。ゆったりとした空間を確保しようと収納スペースを削ると、物が室内にあふれ、落ち着けなくなってしまうかもしれません。十分な収納スペースを確保しましょう。

 

開き戸の収納は、開閉の際に家具や壁が邪魔にならないよう配慮が求められます。また、窓の詳細な配置を決めるときは、家具の位置も考慮する必要があります。

 

 

コンセントの配置

コンセントの配置を検討し忘れる家庭は少なくありません。「この位置にコンセントがあったら」と後悔しないように、間取りを決める際にコンセントの位置も決めておきましょう。コンセントの配置は、生活動線や家具・家電の置き場所に応じて決めます。家電を使っている様子をイメージし、間取り図にコンセントの位置を書き加えておきましょう。

 

部屋以外には、廊下や階段の踊り場、クローゼットの内部、玄関などにもコンセントがあると便利です。

 

 

土地の状況

土地の状況によって、ぴったりの間取りは変わります。例えば、人通りの多い道路が敷地の東側にあったとしましょう。リビングやダイニングを東側につくると、人目が気になってくつろげないかもしれません。代わりに、大きな窓が必要ないトイレや浴室などを配置するとよいでしょう。

 

ほかにも、自然が豊かな地域であれば、眺望のよい方角に大きな窓を設けると景観を楽しめます。

 

 

 

間取りを決める際の疑問Q&A

 

間取りを決める際に、特に多くの人が悩みがちな問題を取り上げて解説します。間取りの自作の可否や、間取りで失敗しないためのチェックポイントを確認していきましょう。

 

 

間取りの自作はアリ?

本格的な間取り図は、基本的に住宅会社に作成してもらいましょう。自作の間取り図をベースにした建築はおすすめできません。予算や構造の問題、敷地の条件によっては、間取り図を作り直す手間が発生します。また、自分の提案した間取り図を住宅会社が見てしまうと、提案内容が狭くなってしまう恐れがあります。

 

自作した間取り図と、住宅会社の提案した間取り図とを見比べる分には構いません。ただし自作の間取り図は積極的には公開せず、家族や自分の中にとどめておきましょう。

 

 

家の間取りで失敗しないためのチェックポイントは?

家の間取りで失敗しないためのチェックポイントを、以下にまとめました。どうすればよいか悩んだときに、ご活用ください。間取り図を作成したあとに、検討し忘れている部分がないかもチェックしてみましょう。

 

・日当たりや通気性の悪い場所はないか

・生活動線の効率の悪い場所、混み合う場所はないか

・用途に応じた収納場所が確保されているか

・収納の広さは十分か

・用途ごとに収納が確保されているか

・収納などの扉を開ける広さがあるか

・コンセントやスイッチの配置、数に問題はないか

・浴室やキッチン、トイレなどの水回りはまとまっているか

・水回りと寝室が近すぎないか

・隣家や自宅のプライバシーが守られるか

・将来的にライフスタイルが変わっても対応できるか

・家族の希望が反映されているか

 

 

 

家の間取りに困った時は日進堂へご相談ください!

 

家の間取りは、土地の状況や家族構成などの状況を整理してから考えるとスムーズです。ライフスタイルが変わっても対応できるよう意識しつつ、間取りを検討しましょう。

 

日進堂は、香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1を誇る地域密着型のビルダー(工務店)です。最新の建物性能と設備を取り入れた自由設計の家づくりを提案いたします。リアルサイズのまちかど展示場もご覧いただき、間取りの検討にお役立てください。

 

香川・岡山で注文住宅を建てるなら、ぜひ日進堂にご相談ください。

 

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