屋上のある平屋に暮らしたい!メリット・デメリット、活用アイデアも

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平屋を建てる人が増えていますが、屋上の利用価値を見過ごしている人は多いのではないでしょうか。1階建ての平屋でも、2階建て・3階建てのように屋上を設置できます。屋根が大きいという平屋の特徴を生かして、屋外空間を満喫しましょう。

 

この記事では、平屋で屋外空間が欲しい人に向けて、屋上を利用するメリット・デメリットを中心に解説します。屋上の活用アイデアも紹介するので、楽しい平屋暮らしをイメージしてみましょう。

 

そもそも平屋に屋上は設置できるの?

 

フラットな陸屋根を選ぶと、平屋でも屋上を設置できます。屋根の勾配をつけにくい陸屋根は、雨漏りのリスクから木造住宅では敬遠されてきました。しかし近年、防水技術が進化したことで、木造住宅でも陸屋根が採用されるケースが増えています。

 

洗濯物を干す、子どもやペットを遊ばせる、バーベキューのようなアウトドアをするなど、屋上のある平屋で屋外空間を楽しみましょう。

 

 

 

平屋に屋上を設置する場合の費用はどのくらい?

新築の平屋に10~20坪程度の屋上を作る場合、一般的には100~300万円程度が建築費用に上乗せされます。追加費用の内訳は、以下のとおりです。

 

  • 防水工事
  • 電気・水道の引き込み
  • 屋上に上がるための階段の設置
  • 建物自体の構造の補強
  • ウッドデッキやタイル、人工芝などの施工

 

加えて、維持費として陸屋根のメンテナンス費用も把握しておきましょう。

 

平屋に屋上を設置するメリット

 

平屋に屋上を設置するメリットを解説します。ワンフロアのみの平屋は居住スペースに余裕がない、と感じる人もいるかもしれません。余裕ある暮らしを実現するために屋上を活用できるでしょう。また、水害時の一時避難場所としても屋上は役立ちます。

 

屋上ガーデンが作れる

平屋はただでさえ水平方向の広さが求められるため、庭の確保を断念する人は少なくありません。特に都市部では広い敷地を探すことが難しく、見つけられても高額な土地代が発生するでしょう。

 

敷地面積が狭く地上に庭を確保できなくても、屋上にガーデンを作れます。さらに屋上緑化専用の土壌を使えば、屋上でも本格的なガーデニングや家庭菜園も可能です。

 

開放感とプライバシーが両立できる

一般的な庭では、プライバシーの問題でくつろぎにくい場合があります。その点、高さのある屋上なら、周囲の家や道路から見えにくいため自由に過ごせるでしょう。

 

ただし、平屋は2階建て・3階建ての住宅と比べると高さがありません。周囲に高い建物がある場合は、目隠しのために柵やシェードなどの設置をおすすめします。

 

家族のコミュニケーションの場になる

家にいながら開放感を得られる屋上は、居心地がよく、家族が集まりやすい環境といえます。屋上に椅子やテーブルなどを置いておくと、セカンドリビングとしても使えるでしょう。

 

ワンフロアで過ごす平屋では家族の距離が縮まりますが、リビングの広さが確保できず、家族が集まると快適に過ごせないというケースもあるかもしれません。開放的な屋上空間なら自然と会話が弾み、コミュニケーションをより深められるでしょう。

 

利用できる床面積を増やせる

屋上を利用する分には、室内の床面積を圧迫しません。

 

建物に囲まれた「中庭」も、屋上と同じく屋外空間です。ただし床面積を圧迫する中庭は、ただでさえ限られている平屋の居住スペースを狭くしてしまいます。屋上を設ければ、屋上にも室内にも広々としたスペースを確保できます。

 

大きな洗濯物を干せるスペースができる

シーツやカバー、布団などといった大きな洗濯物も、広い屋上スペースがあれば気兼ねなく干せます。日当たりがよく洗濯物同士の間隔を十分にとれる屋上なら、素早く乾かせて家事の時短につながるでしょう。

 

また一般的な庭やテラスでは、周囲の環境によっては人目が気になって洗濯物を干しにくいかもしれません。屋上なら人目につきにくいため、下着のようなものも干しやすくなります。

 

水害発生時に一時避難できる

平屋は上階がないため、水害が発生したときに逃げ場がありません。その点、屋上を作っておくと、水害発生時に一時的に避難できます。

 

避難が大変な高齢者や赤ちゃんなどがいる家庭は、水害時に安全な場所へ移動することがためらわれるでしょう。垂直避難できる選択肢があれば、万一のときに落ち着いて行動できます。

 

 

 

平屋に屋上を設置するデメリット

 

平屋に限りませんが、屋上には定期的なメンテナンスと安全対策が必要です。そのうえ、高さが低い平屋には、プライバシー性を保つ工夫も求められます。平屋に屋上を設置するデメリットを解説します。

 

陸屋根は雨漏りリスクが高い

防水技術が進化したとはいえ、陸屋根は勾配屋根と比べて水が溜まりやすく、雨漏りのリスクが高いといえます。

 

また豪雪地帯で陸屋根を採用するときは、耐積雪性能も求められます。雪の滑落を防ぐためにあえて陸屋根を採用するところもありますが、いずれにせよ重みに耐えられるように強度の高い屋根でなくてはいけません。

 

定期的な防水対策に費用や手間がかかる

屋根の防水性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの費用や頻度は、防水加工の手段により変わります。例えば木造住宅でよく使われるFRP防水は、約10年ごとに再防水のためのメンテナンス費用が発生します。

 

また防水性能を長持ちさせるためには、日常的なメンテナンスも欠かせません。落ち葉の掃き掃除や、コケ・カビ・排気ガス汚れの除去などをしておけば、経年劣化のヒビを早期に発見できます。

 

子どもやペット、物の落下防止対策が必須

屋上では、人やペットの落下防止はもちろん、物を落とさないための対策も必要です。落下防止対策の一例を以下に示しました。

 

  • 柵を設置する
  • 踏み台を、柵の手前に置かない
  • 柵の上や外側に、植木鉢など重いものを置かない
  • 台風や暴風時は飛びやすいものを家のなかに片付ける

 

なお、建築基準法によると落下防止対策として「人が立ち入る屋上には高さ1.1m以上の柵を設置すること」が定められています。

 

周辺環境が変わるとプライバシーが守られにくい

平屋を建てたときは周辺に高い建物がなくても、後から高い建物が建つと屋上が丸見えになってしまいます。また付近に屋上を作る家ができた場合も、プライバシー性を保てなくなるでしょう。

 

目隠し用の柵やシェードは後付けも可能です。日除け対策・落下防止対策もかねて、設置を検討しましょう。

 

 

 

平屋の屋上の活用アイデア5選

 

平屋の屋上を活用するアイデアを5つ紹介します。子どもから大人、さらにペットまで、屋上はさまざまな人や動物にとって親しめるスペースといえます。平屋に屋上を作るか判断する際に、以下のアイデアを参考にしてみましょう。

 

家族や友人を招いてのバーベキュー

屋外の開放的な雰囲気を満喫するには、バーベキューや外ご飯などがおすすめです。バーベキューを楽しむには、椅子やテーブルなどのくつろげる家具や、炊事に使う水栓や作業台などが必要です。

 

なお、近隣への影響を考え、バーベキューは明るい時間帯に開催しましょう。また、煙や臭いへの配慮も求められます。

 

テントを設置してグランピング

自宅の屋上にテントを設置して、グランピングを楽しむ人が増えています。自宅の屋上ならキャンプ施設へと移動する時間を節約でき、車を運転せずに済むためお酒も楽しめます。グランピングに向け、以下の設備や器具を用意しましょう。

 

  • テントや椅子などをしまう収納ボックス
  • 人工芝
  • テントを固定するおもり
  • 水栓や作業台

 

加えて、照明設備とコンセントもあれば、夜空を眺めながらのグランピングも満喫できます。

 

人工芝を敷き詰めたドッグラン

広い庭がなくても、屋上にドッグランがあれば愛犬を存分に遊ばせられます。また忙しくて、明るい時間に散歩にいけない人でも自宅の屋上なら安心して愛犬を運動させられます。

 

ドッグランなら、人工芝による施工がおすすめです。人工芝はクッション性が高く、夏場の温度上昇も防いでくれます。

 

子どもが喜ぶ夏のプールや水遊び

人目が気にならない屋上は、子どものプール遊び・水遊びにもおすすめです。スムーズにプールに水をはれるように、屋上に水栓を設置するといいでしょう。

 

安全のために大人が付き添ったり、熱中症対策でこまめに休憩したりすることを考えると、椅子やシェードや、それらを設置するスペースも必要です。また、水遊びグッズを含むプールセットを収納できるスペースがあると、屋上をすっきり片付けられます。

 

読書やヨガ、ゴルフのパター練習など趣味の空間

屋上は読書やヨガ、ゴルフのパター練習、昼寝といった多目的な使い方が可能です。自宅の屋上なら手軽にリフレッシュでき、カフェやフィットネスジムなどに通う交通費もかかりません。自宅で気軽に行えるので、新しい趣味を始められるかもしれませんね。

 

ソファやハンモック、シェードなど目的に応じて欲しいものをそろえていきましょう。

 

 

 

平屋に屋上を設置する際に導入したい設備2選

屋上を積極的に使う予定なら、設計時に以下の2つの設備を取り入れておきましょう。

 

  • 水栓
  • コンセント

 

水栓があれば、バーベキューでの炊事や、ドッグランでの犬の足洗い場などに重宝します。ガーデニングや家庭菜園に取り組む人も、屋上に水栓があれば水やりのたびに階段を上り下りせずに済みます。またコンセントは照明や調理器具、高圧洗浄機などの電源として必要です。

 

水栓もコンセントも、取り付けには専門的な資格が必要です。建築時に住宅会社に相談し、設備を導入しておきましょう。

 

屋上のある平屋なら施工実績が豊富な日進堂にお任せください

平屋でも、2階建て・3階建ての住宅と同じく屋上を作れます。高い位置に設けられた屋上は、一般的な庭よりも開放的でプライベート性の高いスペースといえます。落下防止対策、防水対策などに配慮しつつ、屋上のある平屋づくりに取り組みましょう。

 

香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1の日進堂は、長年にわたり実績を蓄積し、香川・岡山エリアで厚い信頼を寄せられています。地域密着型で豊富な分譲地を保有し、自由設計の家づくりで理想のマイホームづくりをサポートします。

 

香川・岡山エリアで屋上のある平屋づくりを検討中の人は、お気軽に日進堂にご相談ください。無料カタログもご覧いただけます。

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