中庭のある平屋で叶える開放的な暮らし!メリット・デメリットも解説

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「マイホームを建てるなら平屋が良い」と考えつつも、日当たりや風通しを心配する人は多いのではないでしょうか。平屋は周囲の建物から日当たりが遮られやすいうえに、プライバシーの観点から大きな窓を設けにくいためです。そこで、多くの人が注目するのが「中庭のある平屋」です。

 

中庭に面した建物部分を窓にすると、窓を通して光や風を取り込めます。また室内と中庭を一続きの空間として捉えられると、開放感のある住まいとなるでしょう。

 

ここでは、平屋で開放的な暮らしがしたい人に向けて、中庭を設けるメリット・デメリットを解説します。日進堂が手掛けた施工事例も紹介するので、中庭のある平屋暮らしをイメージしてみましょう。

 

中庭とは?

 

中庭とは、周囲を家の壁や窓に囲まれた屋根がないスペースのことです。一般的な庭の場合、フェンスや生け垣を設置しても周囲の家や道路からの視線が届きやすい面があります。その点、中庭は建物で周りを囲むため、屋外の空気を味わいつつもプライバシー性が保たれる空間になるでしょう。外からの視線が届きにくいことで、読書をしたりBBQをしたりと、思い思いの時間が過ごせます。

 

なお、「坪庭」も中庭の一種ですが、スペースは1~3坪程度が一般的です。坪庭は主に四季折々の風景を観賞する目的でつくられ、人が活動できるだけのスペースは設けません。

 

中庭の広さはどのくらい?

中庭の使用目的によって、必要な広さは異なります。例えば中庭にテーブルやイスを置いて、家族でBBQを楽しんだりゲストを招いて食事会をしたりしたいなら、最低でも6帖は確保したいところです。日当たりや風通しを確保する目的なら3~4.5帖もあれば事足りるため、住宅密集地などの狭小地でも中庭を確保しやすくなるでしょう。

 

またメンテナンスの手間も、中庭の広さを決めるポイントです。広すぎる中庭をつくるとメンテナンスが大変ですが、コンパクトな中庭なら管理の手間を抑えられます。

 

 

中庭のある平屋の間取りタイプ

 

中庭のある平屋の主な間取りは、L字型・コの字型・ロの字型の3タイプです。以下では、それぞれの間取りの特徴や、メリット・デメリットを詳しく解説します。どの間取りを採用するかで、中庭の開放感やプライバシー性が変わります。

より開放的な「L字型」

「L字型」は、変形地やコンパクトな狭小地にも設置しやすい間取りです。L字型は2方向のみ壁に囲まれ、残りの部分は外と繋がっています。本記事で紹介する3タイプの間取りの中では、L字型が最も開放感を得られるでしょう。

 

ただし開放的な反面、L字型はプライバシーを確保しにくい傾向が見られます。日当たりの良さを活かして家庭菜園をつくる、ガーデニングを楽しむなど、L字型にはプライバシーを重視しない使い方が向いているといえるでしょう。

 

バランスの良い「コの字型」

中庭の一部だけ建物に囲われていない「コの字型」は、L字型よりもプライバシーが守れるうえ、ロの字型よりも開放的な空間になりやすい間取りです。本記事で紹介する3タイプの中で、最もバランスの良いタイプといえます。開放部を通じて屋外から中庭への出入りが可能なので、L字型同様、ガーデニングや家庭菜園も楽しめるでしょう。

 

また見た目がよくなる点も、コの字型の魅力といえます。外壁の貼り分けのバリエーションも増えることや、屋根のかけ方も選択肢が生まれます。

 

完全なプライベート空間の「ロの字型」

「ロの字型」の間取りでは、建物で四方を取り囲まれた中庭が完全なプライベート空間となります。人目が気にならないため、天気の良い日に中庭に出ると個室のようにくつろげるでしょう。

 

その反面、ロの字型の間取りでつくられた中庭には、原則外から出入りできません。中庭で土いじりなどをした際に屋外のシンクで洗ってから室内に入るというような、中庭から屋外に出ることもできません。また周囲を壁に取り囲まれているため、排水対策も必須です。

 

加えて、ロの字型は建物に凹凸が多くなり、間取りが複雑になるため、本記事で紹介した3タイプの間取りの中では一番建築費がかさみます。

 

 

 

中庭のある平屋で暮らすメリット

 

間取りによって平屋の住み心地は多少変わるものの、中庭により得られるメリットは全般的に共通しています。以下では、中庭のある平屋で暮らすメリットを解説します。住まいに光と風を取り込みつつ、防犯対策や利便性の向上に向けて中庭を取り入れましょう。

 

明るく開放的な住まいになる

中庭をつくると、明るく開放的な住まいで暮らせます。平屋は建物の高さがないため、周囲に2階建てや3階建てなど高さのある建物が多いと日当たりが悪くなる可能性があります。中庭をつくるとあらゆる方向から日光を取り込めるため、室内が明るくなるでしょう。

 

また開口部が増えると、室内にいても中庭や屋外へと視線が抜けるため空間の広がりを感じられます。室内と中庭の雰囲気を合わせるようにデザインすると、空間のつながりが強調されて開放感を得られます。

 

風を取り入れやすくなる

風通しがよくなることも、中庭をつくるメリットです。中庭に面した部屋には、窓を通してまんべんなく風を取り入れられます。窓の面積が多いほど風通しがよくなります。

 

さらに風通しをよくするためには、中庭に面したスペースに吹き抜けをつくり、高い位置に窓を設けると良いでしょう。中庭に面した窓と、吹き抜けの高い位置にある窓との間に風の通り道ができると、空間全体に自然な空気の流れができます。

 

防犯対策になる

道路や隣家からの視線を遮ることができる中庭は、防犯対策としても有効です。庭を通して室内が見える住まいでは、生活のリズムが分かりやすく、留守の時間を狙って侵入される場合があります。その点、コの字型・ロの字型のようなプライバシー性の高い中庭なら、外から室内の様子をうかがいにくくなるでしょう。

 

ただし、すべての開口部が地面から近い場所にある平屋は、2階建てよりも侵入されやすい構造です。間取り以外にも、二重窓や補助錠、自動で明かりがつくセンサーなどで防犯対策を徹底しましょう。

 

中庭ならではの使い方ができる

外からの視線が届かない中庭なら、一般的な庭では難しい使い方もできるようになります。

 

例えば周囲から完全に隔離されるロの字型の中庭なら、外に飛び出す危険もないため、子どもやペットにとって安全な遊び場になります。ヨガやストレッチなど、薄着になり色々なポーズを取るエクササイズをするときも、人目を気にせずのびのびと取り組めるでしょう。

 

開放部があるコの字型でも、開放する部分の位置さえ工夫すれば、外からの視線を遮れます。中庭に面する窓から自然を感じつつ、読書やティータイムなどを楽しめるでしょう。またL字型なら比較的広い中庭を設置できるため、BBQ、花火、天体観測などのアウトドアを楽しめやすくなります。

 

 

 

中庭のある平屋で暮らすデメリット

 

以下では、中庭のある平屋暮らしで生じるデメリットを解説します。中庭のメンテナンスの手間、生活動線の長さなども意識して、開放感を確保しつつも暮らしやすい住まいをつくりましょう。

 

室内の床面積が減る

床面積に限りがある住まいに中庭を取り入れると、居住スペースを圧迫する恐れがあります。

 

特に2階・3階がない平屋は、居住スペースがワンフロアのみです。平屋を建てる土地が狭い、建ぺい率の都合で大きな家を建てられないといった場合は、無理に中庭をつくらない方が良い場合もあります。

 

窓が多くなればなるほど断熱性能が低下しやすい

日当たりや風通しを確保したい場合、中庭に面した建物部分を大開口窓で設置するケースが多いかもしれません。しかし窓ガラスが大きくなる分、断熱性能が低下し、住まい全体が外気の影響を受けやすくなる恐れがあります。

 

外気の影響を受け、寒さや暑さを感じやすい家は電気代が高くなりがちです。二重窓や樹脂製サッシなど、断熱対策に長けている住宅会社に相談して、1年を通して快適に暮らせる平屋をつくりましょう。

 

中庭のメンテナンスに手間がかかる

中庭のメンテナンスには、手間とコストがかかります。特にロの字型の間取りでは、排水対策が不十分だと雨水の水はけが悪くなります。湿っぽい環境では、カビやコケ、虫が発生しやすくなるため、排水溝が詰まらないようこまめに掃除しなくてはいけません。

 

またウッドデッキを設置すれば、ひび割れの補修や紫外線や雨から木材を守るための塗装なども必要です。その他、庭木を植えていれば剪定の手間もかかります。

 

生活動線が長くなりやすい

中庭を建物の中心に設けると、生活動線が長くなり移動に手間取る場合があります。極端な例ですが、コの字型の間取りの先端にキッチンと洗面脱衣室をそれぞれ設置してしまうと、家事をする際に行き来に時間がかかります。

 

中庭を通ればショートカットできると考えるかもしれませんが、天候の悪い日にはぐるりと迂回しないと目的の場所に辿り着けません。ライフスタイルをイメージして、動線にストレスを感じないような間取りを考えましょう。

 

 

 

中庭がある平屋の施工事例を紹介

日進堂が手掛けた、中庭のある平屋の施工事例を紹介します。間取りやデザインの工夫を参考に、中庭のある暮らしをイメージしてみましょう。

 

中庭を中心に家族が繋がる平屋

こちらの住宅は、ロの字型の間取りを採用して中庭を家の中心に設置しました。中庭の向こうに目をやると、空間の隔たりがあっても家族の存在を感じられるでしょう。

 

中庭には植栽があり、限られたスペースで自然を身近に感じられるように工夫されています。また、栗の無垢材を使用した古材仕上げの床材に見られるように、室内も自然の温もりが感じられるつくりになっています。

▶中庭を中心に家族が繋がる平屋の施工事例

 

インナーテラスが中心の平屋

インナーテラスとは、中庭のように半屋外にあるものの、屋根が設置されたスペースのことです。日差しや雨を遮りつつ屋外の雰囲気を味わいたい人には、インナーテラスがおすすめです。

 

こちらの住宅では、コの字型の間取りの中心にコンパクトなインナーテラスを配置しました。インナーテラスには玄関横から出入りできるので、ちょっとした来客用スペースとしても重宝するでしょう。

▶インナーテラスが中心の「平屋の家」の施工事例 

 

中庭のある平屋で満足度の高い暮らしを叶えよう

平屋に中庭を設けると、光と風を取り込んで開放的な住まいをつくれます。中庭のある主な間取りはL字型・コの字型・ロの字型の3つで、それぞれ開放感とプライバシーのバランスが異なります。

 

日進堂は、香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1を誇る住宅会社です。長年の実績により地域からの信頼が厚く、高松市を中心に常時約50か所もの自社分譲地を展開しています。自由設計の家づくりで、世界にひとつのマイホームが手に入ります。

 

香川・岡山エリアで中庭のある平屋をつくるなら、ぜひ日進堂にご相談ください。

中庭のある平屋に関するよくある質問

中庭のある平屋はいくらしますか?

中庭のある平屋の価格は、設計や使用する材料、土地の価格、建築業者の選定など多くの要素によって変動します。一般的には、平屋の建築費用は1坪あたり50万円から80万円程度が相場とされていますが、中庭の設計や施工には追加の費用がかかることが多いため、全体の費用はさらに高くなる可能性があります。

中庭のある家は何坪必要ですか?

中庭のある家の必要な坪数は、設計や目的によって異なりますが、一般的には30坪以上の敷地があると中庭を設ける余裕が出てきます。中庭を設けることで、家全体に自然光を取り入れたり、風通しを良くしたりする効果が期待できます。また、中庭の広さや形状、配置によっても必要な坪数は変わるため、具体的な設計プランを建築士と相談しながら決めることが重要です。

 

中庭は建坪に入りますか?

中庭は建坪には含まれません。建坪とは、建物の外壁で囲まれた部分の面積を指します。屋根がある場合は、建坪に含まれます。ただし、中庭を設けることで建物全体のデザインや居住空間の快適さが向上するため、計画段階でしっかりと考慮することが重要です。

 

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