【施工事例】勾配天井をおしゃれにする照明とは?メリット・デメリットやおすすめ照明の選び方を紹介

258 ビュー

勾配天井とは、天井面が斜めになったデザインの天井を指します。勾配天井を取り入れると高級感が漂う住まいになることから、多くの新築戸建てで採用されています。より勾配天井の魅力を引き立てるには、天井の高さを上手に活用し最適な照明を選ぶのがポイントです。

この記事では、勾配天井の基本概要から、おすすめの照明の選び方までを詳しく解説します。また、具体的な施工事例を交えて、おしゃれな勾配天井の照明アイデアをご紹介します。 

 

勾配天井の特徴と魅力

勾配天井の特徴と魅力

勾配天井は、天井面が斜めに設定された建築デザインの一つです。勾配天井は屋根の勾配を活かし、通常なら屋根裏である部分を室内空間として利用します。そのため1つの空間に高低差が生じ、通常の平らな天井と比べて室内空間に独特の開放感が生まれます。勾配天井の角度や高さは建物の設計によって異なり、インテリアデザインにも大きな影響を与える要素です。以下で勾配天井の持つ魅力を詳しく説明します。

 

部屋を広く見せる効果

勾配天井はその傾斜によって、視覚的に部屋を広く見せる効果があります。リビングなど人が多く集まる場所に勾配天井を採用することで、空間全体が開放的になり快適に過ごせます。特に狭小住宅のようにリビングの広さが確保できなくても、狭さを感じにくくなるでしょう。

 

また、勾配天井に適した照明を選ぶことで効果はさらに高まります。例えば、ペンダントライトやシーリングファンライトと組み合わせると視覚的に高さが強調され、部屋全体が広く見えるようになります。適切な照明を選び、効果的に配置することで、勾配天井の持つ広々とした心地良さを最大限に引き出せるでしょう。 

通気性や採光性の向上

勾配天井は通常の平らな天井に比べて高さが確保できる分、通気性や採光性の向上につながります。例えば高い位置に天窓や高窓を配置することで、自然光が効果的に室内に入り込み、明るく快適な空間を作り出せます。また、暖められた空気は上昇することから、天井付近にたまった熱気を天窓や高窓から逃がせば、自然な空気の循環が促進されます。このように勾配天井の通気性と採光性を最大限に活かせば、より快適でエネルギー効率の高い空間を作り出すことが可能です。 

勾配天井とは?後悔しないために知っておきたいメリットデメリットと事例を紹介の詳細はこちら

勾配天井に適した照明の種類

勾配天井に適した照明の種類

勾配天井の独特の形状を活かすには、照明選びも重要です。照明はさまざまな選択肢があり迷うかもしれませんが、勾配天井に適した照明選びをすることで、おしゃれかつ機能的な空間になります。以下では、勾配天井にはどんな照明が適しているか、その種類について詳しく見てみましょう。 

 

ペンダントライトでおしゃれに演出

ペンダントライトとは天井からコードやチェーン、ロッドなどで吊り下げるタイプの照明器具です。長さの調節が容易であり、部屋の雰囲気や用途に合わせて最適な光の位置を決められるので、勾配天井に最も適した照明の一つといえます。またペンダントライトは下方向に光を集中させることが多いため、リビングやダイニングテーブルの上など特定のエリアを強調したい場合にも最適です。

 

デザインのバリエーションが豊富な点も魅力といえます。ガラス製や金属製、木製など素材の選択肢も多く、さまざまなインテリアスタイルに合わせた選択ができるでしょう。

 

勾配天井の開放感を活かしながら、個性的なアクセントを加え、複数のペンダントライトを配置して、光のリズムを作り出すことも一案です。勾配天井とペンダントライトを上手に組み合わせることで、洗練された空間を実現できるでしょう。 

 

ダウンライトでリビングを明るく

ダウンライトとは天井に埋め込まれた照明器具で、下方向に直接光を照射するタイプです。天井と一体化して設置されるダウンライトは、照明器具自体の存在感が少なく、空間全体をすっきりとした印象にできるというメリットもあります。勾配天井の開放感を損なうことがありません。

 

特に広範囲なスペースを持つリビングには、複数のダウンライトをバランスよく配置することで、部屋全体を明るく照らしながらも影を作りにくい照明効果を得ることができます。調光機能を持つダウンライトを選ぶと、様々なシーンに合わせた明るさの調整も可能です。

 

ワークスペースに最適なスポットライト

スポットライトとは、特定の作業エリアを集中的に照らす照明器具のことです。上記の2つの照明器具とは異なり、目的の場所や物を強調する際に使用します。例えばキッチンの作業スペースやワークスペース、またリビングの装飾品やオブジェなどにピンポイントで光を当てることが可能です。

 

勾配天井は空間に高低差を生み出す構造のため、特定の場所を照らすスポットライトを使うことで独特な勾配天井の形状や角度を引き立てます。空間の立体感が強調されるように光を集中させれば、勾配天井のデザイン性や高低差を印象的に演出できるでしょう。

 

また天井や壁に向けてスポットライトを設置するのも良いでしょう。光を反射させて間接照明として使えば、柔らかい光が広がり空間全体に落ち着きを与えることができます。

 

シーリングライトの選び方と注意点

シーリングライトは、空間全体を均等に照らすための一般的な照明器具です。勾配天井の高い部分にシーリングライトを設置すると、光が広がりやすくなり隅々まで明るく照らすことができます。また、シーリングライトのデザインも重要な要素です。シンプルなデザインのシーリングライトを選ぶと、空間の美しさを損なわずに照明効果を得られます。

 

一方で、勾配天井にシーリングライトを取り付ける際にはいくつかの注意点があります。デザインがシンプルなゆえ、勾配天井のデザイン性を活かした場合は物足りないと感じるかもしれません。その場合は、スポットライトなどを部分的に使うことも検討してみましょう。

 

また高い位置にあるため、電球交換や清掃などのメンテナンスは個人では難しい可能性があります。長寿命のLEDライトを使用するのはもちろんですが、安全性が確保できない場合は、メンテナンス等は業者に依頼することも一案です。

 

味わいのあるブラケットライト

ブラケットライトとは、天井や壁に広がるように設置されるタイプの照明器具です。ブラケットライトは温かみのある光を拡散し、部屋全体を包み込むような照明効果を持つため、心地よい雰囲気を作り出します。

 

勾配天井の空間に間接照明としてブラケットライトを取り付けると、天井の高低差に関係なく部屋全体を均一に照らすことが可能です。光が広範囲に広がるため、暗い場所ができにくい点もメリットといえます。

 

デザインも多様で、シンプルなものから装飾性の高いものまであります。勾配天井のデザイン性を損なわず、インテリアの一部としても楽しむことができます。特に薄型デザインのタイプを選べば、勾配天井に溶け込んでより空間の広さをより感じやすくなるでしょう。

 

 

照明器具の選び方と取り入れ方

勾配天井に適した照明器具の選び方や、上手な取り入れ方について解説します。勾配天井の特徴を活かしながら、効率的かつおしゃれな照明プランを実現するためのポイントを押さえていきましょう。 

 

ダクトレールで自由なレイアウト

ダクトレールを活用すると照明の配置や角度を自由に変更できるため、勾配天井において非常に便利です。ダクトレールとは、天井や壁に取り付けられるレール状の器具のことで、「ライティングレール」とも呼ばれています。ダクトレールは必要に応じて照明の数を増減させたり、スポットライトやペンダントライトなど異なるタイプの照明を組み合わせたりすることも容易です。

 

またダクトレールはシンプルなデザインが多く、取り付ける空間に合わせたカラー選びもできます。どんなインテリアスタイルにもなじみやすく、使い勝手の良いアイテムといえます。

 

見せ梁と吊り下げ照明の組み合わせ

見せ梁と吊り下げ照明の組み合わせは、勾配天井のデザインを引き立てる上で非常に効果的です。装飾的な要素として空間に強いアクセントを加えると同時に、吊り下げ照明を取り付けるための実用的な支持材としても機能します。特に梁の下にペンダントライトやシャンデリアなどデザイン性の高い照明を配置することで、空間に立体感と深みを加えることが可能です。

 

また、見せ梁は天然木材や金属などの異なる素材を使用することで、多様なデザインを楽しめます。インテリア全体の統一感を高めつつ、個性的でおしゃれな空間を実現するための効果的な手法です。 

 

交換・メンテナンスの工夫

勾配天井に設置された照明の交換やメンテナンスは、高所で行う必要があります。安全な作業を行うことを心がけましょう。

 

LED照明などの長寿命な照明器具を選べば電球交換の頻度が減ったり、交換やメンテナンス手間が軽減されます。照明器具の清掃の際には傷つけないよう、柔らかい布や埃取り用のブラシを使用して丁寧に掃除しましょう。

 

シーリングファンで冷暖房効率を向上

シーリングファンを天井付近に設置すれば、冷暖房効率が向上します。勾配天井にすると空間が広がる分、冷暖房効率が下がるため、シーリングファンによって空気の循環を促しましょう。

 

夏季にはシーリングファンを反時計回りに回転させることで涼しい風を下に送り、体感温度を下げる効果があります。エアコンの設定温度を高めに設定しても快適に過ごせるため、冷房のエネルギー消費を抑えることができます。

 

一方の冬季には、シーリングファンを時計回りに低速で回転させることで、天井に溜まった暖かい空気を循環させ、部屋全体を均一に暖めることができます。空気が循環することで暖房効率が向上し、エネルギーの節約につながります。シーリングファンを上手に活用することで、年間を通じて快適な室内環境を維持しながら、エネルギーコストを削減することが可能です。

 

施工実例で見るおしゃれな勾配天井の照明

ここでは具体的な施工実例を交えながら、勾配天井に適した照明アイデアを紹介します。 

 

ペンダントライトがおしゃれな勾配天井のある平屋

 

勾配天井にペンダントライトを設置し、勾配天井に異なる高さに灯具が配されたペンダントライトを設置することで、空間に動きと深みを加えることができます。また、デザイン性の高い照明を選ぶことで、リビングのアクセントにもなっています。壁面に取り付けられた上向きの間接照明によって、勾配天井の高さがより際立っている住まいです。

 

ロフトから見渡せる広々空間の平屋の施工事例を見る▶

 

シーリングファン付きの勾配天井のある平屋

 

部屋の雰囲気に合わせて設置された、ホワイトのシーリングファンライト。機能性がありつつも、部屋になじませることでアクセントにもなっています。ファンライトのデザインはさまざまで、モダンなものからクラシックなものまで、インテリアに合わせて選べます。明るさの調整やリモコン操作が可能なモデルもあり、利便性が高いのも魅力です。シーリングファンライトを導入することで、勾配天井のリビングがより快適でスタイリッシュな空間になるでしょう。

 

家族も愛猫も心地よい開放感たっぷりの平屋の施工事例を見る▶

 

自宅の勾配天井に合ったおしゃれな照明を選びましょう

勾配天井は開放感が生まれるものの、照明選びにおいてはその独特のデザインを活かした計画が必要です。これまで紹介した一つ一つのポイントを押さえることで、あなただけの素晴らしい空間を実現できるでしょう。 

 

香川・岡山エリアで勾配天井でおしゃれ照明の注文住宅を建てたい方は、お気軽に日進堂にご相談ください。日進堂は自由設計の家づくりが特徴で、勾配天井の施工実績も豊富です。注文住宅で後悔しないよう、しっかりと提案させていただきます。注文住宅集を無料でお届けしていますので、ご希望の方はお電話、またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

▼関連記事はこちら

平屋の勾配天井について|後悔しないためのポイントも解説

カテゴリー:

新着記事

おすすめ記事