【事例多数】吹き抜け階段とは?メリット・デメリットについて解説

1,080 ビュー

【事例多数】吹き抜け階段とは?メリット・デメリットについて解説します

吹き抜けのあるリビングは、開放感があって憧れる方は多いでしょう。

吹き抜けのあるリビングに階段を設置するとアクセントになって、さらにおしゃれで洗練された空間になります。

一方で「吹き抜けのあるリビングに階段を設置すると、生活面や機能面ではどんなデメリットがあるのだろう」と、気になっている方もいるかもしれません。

この記事では、吹き抜けのあるリビング階段の特徴とメリット・デメリット、間取り事例をまとめました。

これから家づくりを進める予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

吹き抜けのあるリビング階段とは?

吹き抜けのあるリビング階段とはどんなもの?

吹き抜けやリビング階段は、人気のある間取りの1つです。

その2つを組み合わせた吹き抜けのあるリビング階段も、人気があります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

リビング階段とは?

リビング階段は、リビングの中に上のフロアに上がる階段が設けられた間取りです。

「リビングイン階段」とも呼ばれています。

これまでの間取りは廊下に階段を設ける間取りが一般的でしたが、最近はリビング内に階段を設置する方が多くなってきました。

 

吹き抜けとは?

吹き抜けは、複数のフロアにまたがって連続した空間が特徴の間取りです。

具体的には1階の天井と2階の床を設けずに、上下のフロアがつながっているため、天井はフロア2層分の高さがあります。

 

リビング階段×吹き抜けの相性が良い理由

リビングに階段と吹き抜けを取り入れると、空間が縦に広がり、限られた面積であってもリビングが広く感じられるでしょう。

特にあまり広くない敷地に家を建てる場合は、思いのほか場所を取る階段をリビング内に設置することで、狭い敷地を有効活用できます。

 

 

▼関連記事

【事例あり】吹き抜けのあるリビングは後悔する?デメリットを紹介

 

吹き抜けのあるリビング階段のメリット

吹き抜けのあるリビング階段のメリットとは?

吹き抜けのあるリビング階段を設置すると、吹き抜けとリビング階段のそれぞれのメリットによる相乗効果で、さらに理想的な間取りが実現できるでしょう。

吹き抜けのあるリビング階段の3つのメリットを紹介します。

 

開放感がアップする

吹き抜けとリビング階段を組み合わせると縦の空間が広くなり、想像以上に開放感のあるリビングになります。

同じ広さのリビングと比較しても、吹き抜けとリビング階段がある方が広くなったように感じられるでしょう。

廊下部分を減らしてリビング内に階段を設置するため、実際に同じ敷地面積の土地に家を建てたとしても、廊下に階段を設置したときよりもリビングを広く確保できます。

また、階段をスケルトン階段にすれば、リビングに階段があることによる圧迫感も感じられません。

階段は素材の色や手すりの種類などデザインの選択肢も多いので、リビングのアクセントにもぴったりです。

リビングに吹き抜けと階段があると、より一層おしゃれな空間になります。

 

採光を得やすくなる

吹き抜けを取り入れる最大のメリットは、採光を確保しやすいことです。

吹き抜けの上部にも窓を設置すると高い位置から階下まで、存分に明かりを取り入れられます。

日中は自然光だけでも十分です。

そのため、日当たりが良くない場所に家を建てる場合でも、日当たりの悪さが気にならないリビングを実現できます。

1階の窓だけで十分に採光できない場合は、吹き抜けを検討すると良いでしょう。

近隣との距離が近くて1階に窓を設置したくない場合も、目隠しと採光のどちらの面でも有効です。

また、吹き抜けに階段も組み合わせると、階段スペースも明るくなり、安全面でも

メリットがあります。

 

風通しがよくなる

吹き抜けのあるリビング階段にすると、上下のフロアを遮るものがないため、室内の空気の循環が良くなります。

具体的には気温が高い日は暖かい空気が上部に溜まりやすいため、吹き抜けの2階の窓から出してあげると、家の中の空気が循環しやすくなるのです。

そのため、通常の家では感じられない風通しの良さを体感できるでしょう。

最近の家には24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、やはり自然の風によって空気を循環させた方が気持ちよく過ごせます。

また、シーリングファンを取り付けると、さらに風通しが良くなります。

 

 

▼関連記事

吹き抜けのある平屋で後悔しないためのメリットデメリットを解説

 

吹き抜けのあるリビング階段のデメリット

吹き抜けのあるリビング階段のデメリットとは?

次は、吹き抜けのあるリビング階段のデメリットを見てみましょう。家づくりを始める前にデメリットも把握しておくことが大切です。

 

匂いや音が伝わりやすい

吹き抜けのあるリビング階段は開放感がある一方で、料理の匂いや子どもの声などが家全体に伝わりやすいデメリットがあります。

例えば寝室で寝ようと思っても、リビングに来客があれば音が気になって寝付きにくくなるかもしれません。

吹き抜けのあるリビング階段を設置するときは、対策として静かに過ごしたい部屋は、なるべくリビングから遠く離れた位置に配置すると良いでしょう。

また、料理の匂いが気になる場合は、オープン型のキッチンではなく半個室型になっているキッチンを採用すると、匂いの充満は抑えられます。

 

暖房・冷房が効きにくくなる

リビング階段や吹き抜けは密閉性が低いため、空調の効きが悪くなりやすい点もデメリットです。

暖かい空気は上の方へ、冷たい空気は下の方へ流れやすい空気の性質上、冬は1階が寒くなりやすい傾向があります。

空調の効きを良くするには、天井にシーリングファンをつけると、リビング全体の空気が循環して室内の温度を一定に保てます。

シーリングファンの設置により、部屋全体の温度を均一に保てたら、電気代の節約にもつながるでしょう。

その他、床暖房や断熱性の高い窓を設置するのも対策の1つです。

とはいえ、最近の戸建て住宅は気密断熱性が高く、吹き抜けとリビング階段があるからといって、従来の戸建て住宅ほど寒くなることはないでしょう。

 

掃除・メンテナンスが大変

吹き抜けとリビング階段のある間取りにすると、梁や窓、階段の裏面など高いところの掃除が大変です。

2階部分の設備は、脚立を使っても手入れがしにくく危険なこともあるため、無理は禁物です。

柄の長いモップなどを使えば掃除できますが、すべてをきれいにするには限界があります。

吹き抜けのあるリビング階段を取り入れたいときは、間取りを考える段階で、掃除やメンテナンス用の狭い通路やベランダの設置を検討するのも対策の1つです。

もしくは、費用がかかりますが、定期的に清掃業者に吹き抜け部分の掃除を依頼するのも良いでしょう。

 

 

吹き抜けのあるリビング階段の事例3選

最後に、吹き抜けのあるリビング階段を実際に取り入れた間取りの事例を紹介します。

吹き抜けのあるリビング階段を取り入れたいとお考えの方は、ぜひ間取りを考える際の参考にしてくださいね。

 

吹抜×鉄骨階段のあるスタイリッシュなお家

吹抜×鉄骨階段のあるスタイリッシュなお家をご紹介

アイアンのオープン階段と吹き抜け天井を取り入れた間取りです。

LDKはグレーと黒を基調に、天然石を壁一面に施したアクセントウォールを採用し、高級感のある雰囲気に。

アイアンの階段とリビングの雰囲気がマッチしています。

リビングスペースは吹き抜け天井で開放感を演出しつつも、キッチンは折り下げ天井にしてメリハリのある空間デザインも魅力です。

キッチンのコンロ前には間仕切りを設置することで、匂いが家全体に充満しにくくなるように工夫しています。

また、2階のホールにはホスクリーン(室内の天井に金具や本体を設置して使用する室内用の物干し)を設置し、吹き抜け天井の風通しの良さを利用して、天候や時間に左右されずに洗濯家事ができるようにしています。

吹抜×鉄骨階段のあるスタイリッシュなお家の施工事例はこちら

 

吹き抜け×リビング階段のあるお家

吹き抜け×リビング階段のあるお家をご紹介

壁一面タイルのタイルと開放感のある吹き抜け天井、鉄骨階段がマッチした間取りです。

スタイリッシュな家具とリビングの雰囲気が、まるでホテルにいるような高級感を演出します。

キッチンのコンロ前にはアクリル板を設置し、キッチンにも開放感がありつつも、匂い対策はばっちりです。

また、キッチンに勝手口を設置しているため、万が一料理の匂いやけむりが充満しそうなときは、ドアを開けて換気もできます。

洗面脱衣室にはランドリースペースも配置して、洗濯物を「洗う」「干す」「しまう」の一連の流れが1箇所で完結します。

家事動線を意識して、毎日の暮らしやすさにもこだわりました。

吹き抜け×リビング階段のあるお家の施工事例はこちら

 

吹き抜けが中心の家事動線が良好なお家

吹き抜けが中心の家事動線が良好なお家をご紹介

これまで紹介した2つの間取りとは、少し異なるスタイルの吹き抜けのあるリビング階段です。

吹き抜けがあって開放感は抜群ですが、階段に壁を設置しているため、1階と2階はそれぞれメリハリのある雰囲気に。

スケルトン階段になっているのは下の部分だけなので、ペットや小さい子どもが手すりや階段の隙間から落下する心配がありません。

また、吹き抜け部分だけでなく、キッチンの壁の上部にも横長の窓を設置することで、カーテンがなくても外部からの視線を気にすることなく採光を得られる工夫をしています。

グレーと白、木目調を基調としたリビングは、光で満たされた明るい空間に仕上がりました。

吹き抜けが中心の家事動線が良好なお家の施工事例はこちら

 

 

▼関連記事

【坪数別】吹き抜けの間取り事例とおしゃれにするアイデア

 

吹き抜け階段に関するよくある質問

 

吹き抜けのある空間によく使われる階段はどんな階段ですか?

吹き抜けのある空間によく使われるケースが多い階段は「スケルトン階段」です。

「スケルトン階段」は、段板と骨組みのみで構成されており、蹴込み板が取り払われているため、空間が生まれ開放感を演出できます。

 

吹き抜けがあると耐震性は低くなりますか?

結論、吹き抜けにすることで耐震性が低くなる可能性はあります。

理由としては、吹き抜けにすると建物全体の振動を分散する役割を持つ床(2階の床)部分がなくなるため、揺れを分散する力が弱くなります。

しかし、その分を補うための設計や工法があるため、必ずしも吹き抜けがあるからといって耐震性が低くなるわけではありません。

 

吹き抜けにした場合、建築費用は高くなりますか?

吹き抜けにした場合、建築費用は高くなる傾向はあります。

吹き抜け部分は2階の床がないため、地震に対しての家の強さを補強する必要があります。 具体的な費用に関しては日進堂にご相談ください。

 

スケルトン階段の価格はいくらですか?

スケルトン階段の価格は一般的に、30万円~100万円かかります。 手すりや踏板をオーダーで作ると価格はさらに高くなる傾向にあります。

ただし、素材やデザイン、依頼する工務店によって費用は変わります。

 

 

香川・岡山で吹き抜けや平屋に興味がある人は日進堂へご相談ください

吹き抜けのあるリビング階段を取り入れると、開放感があって気持ちよく過ごせる空間になります。

採光をしっかりと確保でき、リビングが広く見えるため、敷地面積が狭い場合や日当たりが悪い場合にもおすすめの間取りです。

これから家づくりを始める方は、今回紹介した間取り事例もあわせて参考にしてくださいね。

日進堂は、自由設計の家づくりが特徴の住宅会社です。

「吹き抜け天井にしたい」「リビング階段を取り入れたい」など、こだわりの間取りを実現したい方は、ぜひ日進堂にご相談ください。

カテゴリー:

新着記事

おすすめ記事