ビルトインガレージとは?メリット・デメリットや間取り事例を紹介

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ビルトインガレージとは、家屋の1階部分に作られたガレージです。悪天候などから車を守れるビルトインガレージですが、屋内に作る以上は考えておきたいポイントがあります。

ここでは、ビルトインガレージについて、シャッターの種類や便利に使うための設備、メリット・デメリットなどを紹介します。ビルトインガレージを取り入れた施工事例も紹介するので、マイホームの計画にお役立てください。

 

ビルトインガレージとは?

別名インナーガレージとも呼ばれるビルトインガレージとは、住宅の1階部分に作られたガレージです。ビルトインガレージは駐車場の周囲が壁で覆われ、多くの家庭ではガレージの入り口にシャッターや引き戸などを取り付けています。

広いビルトインガレージを作ると、駐車場だけではなく、趣味や作業スペースなどとして多目的な利用が可能です。また、屋外の駐車場と比べると、ビルトインガレージの方が悪天候などから車を守りやすいといえます。

 

ビルトインガレージのシャッターの種類

ビルトインガレージのシャッターの種類は、主に以下の3種類です。それぞれのシャッターの特徴と、メリット・デメリットをまとめました。

 

シャッターの種類 特徴 メリット・デメリット
巻き上げ式 ・チェーンで開閉する ・シャッターの収納スペースがコンパクト

・シャッターの開閉音が大きめで、開閉スピードが遅い

スイングアップ式 ・基本的に電動でシャッターを開閉する ・シャッターの開閉音が静か

・シャッターのデザイン性が高い

・ガレージの前方に、シャッターを開くためのスペースが必要

オーバースライダー式 ・基本的に電動でシャッターを開閉する

・シャッターを移動するためレールが敷いてある

・シャッターの開閉音が静かで、開閉のパワーが強い

・シャッターを収納するスペースを作るには天井に高さが必要

 

ビルトインガレージをより便利に使うための設備

以下のような設備があると、ビルトインガレージを便利に使えます。

 

・エアコン

・換気扇

・除湿乾燥機

・庫内照明

・収納設備

 

ビルトインガレージは屋外の気温の影響を受けやすいため、暑さ寒さが厳しい時期はエアコンがある方がよいでしょう。

ガレージ内には湿気がこもりがちです。車を結露による錆から守るために、換気扇や除湿乾燥機の設置をおすすめします。

照明がないガレージでは、夜間にシャッターを閉めるとガレージ内が真っ暗になる恐れがあります。庫内照明を付けて、夜間でも安全に車から乗り降りできるよう配慮するとよいでしょう。

収納棚などの設備があると、車の整備用品・子どもの外遊びグッズ・アウトドアグッズなどをしまうことができ、ガレージ内の整理整頓を保ちやすくなります。

 

 

 

ビルトインガレージのメリット

以下では、ビルトインガレージを取り入れるメリットを解説します。ビルトインガレージがあると、悪天候から車を守れる、車関連の動線がスムーズになる、などのメリットが得られます。

 

車を悪天候から守ることができる

ビルトインガレージを取り入れる最大のメリットは、車を悪天候から守れることといえるでしょう。ビルトインガレージでは、車の周囲が壁とシャッターなどで囲われています。以下に、悪天候など車を汚す要因をまとめました。

 

・風雨や雪

・強風によって飛来した物体の衝突

・周辺の畑などからの土埃

・PM2.5

・花粉

・鳥の糞

 

また、ビルトインガレージには屋根があるため、天候を気にせず洗車できます。走っているときに付いた汚れをすぐに落とせるため、車をきれいに保てます。

 

車の防犯面でも安心

ビルトインガレージのシャッターを閉めておく習慣があると、悪天候以外に盗難・いたずらからも車を守れます。また、車の防犯面も安心ですが、シャッターを閉めておくと車の有無がわかりにくく、周囲に留守がわかりにくい点も強みといえます。

シャッターの開閉の手間や負担を省くためには、オーバースライダー式のシャッターがおすすめです。電動のオーバースライダー式のシャッターなら、急いでいるとき、悪天候のときでもシャッターをスムーズに開閉できます。

 

駐車場と居住空間の導線がスムーズ

屋内から直接ビルトインガレージに出入りできる経路を作っておくと、車への乗り降りがスムーズになります。

玄関を出て屋内の駐車場に移動する場合は、雨に濡れやすく、荷物の運搬にも手間がかかってしまいます。特に、子どもや介護が必要な人と暮らしている家庭は、負担なく車に乗り降りできた方が安心です。

また、ビルトインガレージとキッチンや収納庫との距離が近いと、買ってきた荷物の収納に手間取りません。

 

趣味のスペースとしても利用できる

ビルトインガレージの主な目的は駐車場ですが、趣味のスペースとしても活用可能です。

例えば、ビルトインガレージ内で、車・自転車・バイク・アウトドアグッズなどを整備できます。ガレージ内の壁をディスプレイスペースとして使うと、趣味のグッズに囲まれた楽しい雰囲気になるでしょう。

さらに、部屋とガレージを隔てる壁の一部をガラス張りなどにすると、部屋にいながらガレージ内の車や趣味のグッズを鑑賞できます。

 

敷地面積を有効活用できる

屋外に駐車場を作る場合は、以下の問題に悩まされる場合があります。

 

・庭を作る余裕がなくなる

・家屋の建築面積が狭くなり、生活スペースが少なくなる

 

ビルトインガレージは屋内に組み込めるため、狭い土地でも庭や生活スペースを確保できます。ただし、ビルトインガレージがあると、1階の生活スペースは少なくなります。窮屈さを感じずに過ごすためには、2階建て・3階建てを検討するとよいでしょう。

 

 

 

 

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ビルトインガレージのデメリット

ここからは、ビルトインガレージのデメリットを解説します。耐震性の弱さや冷え・出庫時の騒音対策を行うと、ビルトインガレージを快適に使えます。

 

耐震性が弱く冷えが懸念される

ビルトインガレージを作ると、駐車場を確保するため1階の大部分が空洞になります。そのため、一般的な住宅と比べると耐震性が弱くなってしまいます。安心して暮らすためには、注文住宅などが実施する耐震診断が必要です。建築基準法により、耐震等級は1~3に分けられます。「等級3」が最も耐震性に優れる等級です。

また、ビルトインガレージの庫内は気温に影響されやすいため、冬になると真上に位置する部屋が冷えやすくなります。温かく過ごすために、ビルトインガレージの壁や天井に断熱材を導入するとよいでしょう。

 

※参考:新築住宅の住宅性能表示制度 住宅性能表示制度ガイド│国土交通省住宅局住宅生産課

 

出庫時に家へ騒音が響く可能性も

屋内に駐車場があると、出庫時にエンジンやシャッターの開閉音が響く可能性があります。特に、ガレージに隣接する部屋は音が伝わりやすい傾向です。寝室やリビングなど落ち着いて過ごしたい部屋は、ガレージから遠ざけるとよいでしょう。

電動で静かに開閉できるオーバースライダー式のシャッターを選んだり、吸音効果のある建築材料を取り入れたりすると、防音対策につながります。

 

 

 

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ビルトインガレージを取り入れた施工事例

ビルトインガレージを取り入れた施工事例を紹介します。ビルトインガレージは、車やバイクの駐車場以外に、車の鑑賞目的・倉庫として使われるケースもあります。家庭の都合や家族の趣味を考慮して、以下の施工事例をマイホームの計画に反映させてはいかがでしょうか。

 

高松市・愛する車と美しく暮らす大人のガレージハウス

こちらのご家庭では、鑑賞用の車の保管を目的にビルトインガレージを作りました。ご主人の部屋からはガラス越しに愛車を眺められます。ビルトインガレージの外壁にも窓が設けられており、屋外からも愛車を鑑賞可能です。

ガレージ内は広く、自転車などのアウトドアグッズがディスプレイも兼ねて収納されています。また、ガレージ内の壁面には木のチップを圧縮したOSB合板が採用されており、インテリアにこだわりを感じられます。

 

高松市・愛する車と美しく暮らす大人のガレージハウスの施工事例はこちら

 

高松市・中庭を中心に家族が繋がる平屋

こちらのご家庭のビルトインガレージでは、車の出入りが想定されていません。ビルトインガレージをデスクワークや趣味のスペースとして使いたい人は、参考になるのではないでしょうか。

ガレージ内はアウトドア風のインテリアで、時計やテレビ、本棚まで設置されています。また、椅子とテーブルの前には大きな窓が開けられ、採光性も考慮されています。

 

高松市・中庭を中心に家族が繋がる平屋の施工事例はこちら

 

高松市・バイクガレージのある家

こちらのご家庭では、「夫婦共通の趣味であるバイクを収めるビルトインガレージを作ること」が家づくりのテーマの1つだそうです。キッチンにはビルトインガレージが隣接し、屋内で作業をしながらガレージの様子がうかがえます。また、キッチンからビルトインガレージへの動線もスムーズです。

ガレージ内にはソファやラグが設置され、1つの部屋のようにくつろげる空間が整えられています。

 

高松市・バイクガレージのある家の施工事例はこちら

 

 

 

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ビルトインガレージ(インナーガレージ)に関するよくある質問

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)は建ぺい率に含まれますか?

ビルトインガレージは建築面積に含まれるため、建ぺい率に含まれます

建ぺい率とは、土地に対する建物の建築面積の割合を示すもので、ビルトインガレージも建物の一部として計算されます。 カーポートなどの建物の外にある屋根と柱のある駐車スペースも建築面積に含まれます。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)に固定資産税はかかりますか?

ビルトインガレージは、家の一部として設計されているため、固定資産税の対象となります

固定資産税は、土地や建物などの固定資産に対して課される税金で、ビルトインガレージもその一部として計算されます。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)は建築費が高くなりますか?

ビルトインガレージを設ける場合、一般的な駐車スペースを設けるよりもコストが高くなる可能性があります。

その理由は、1階部分が空洞になるため、建物の耐震補強が必要となることやガレージ部分の床下や防水、換気などの設備を設置する必要があるからです。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)は建坪(建物の延べ床面積)に入りますか?

ビルトインガレージは、建物の一部として設計されるため、建坪(建物の延べ床面積)に含まれます

建築基準法により、建築物の延べ床面積は、その建築物の全ての階の床面積の合計と定義されています。

 

ビルトインガレージ(インナーガレージ)の車2台分は何畳の広さが必要ですか?

ビルトインガレージに車を2台駐車する場合、約15.5畳(7.6坪)~20.4畳(10坪)のスペースが必要になります。

ただし、車の大きさやガレージ内に収納スペースを設けるかどうか、車を出し入れする際の動線などにより、必要なスペースは変動します。

 

 

 

ビルトインガレージにお悩みの際は日進堂へご相談ください!

ビルトインガレージを取り入れると、悪天候から車を守れる、車の防犯対策になる、趣味を楽しむスペースを持てるなどのメリットが得られます。安心かつ快適に過ごすなら、耐震診断を実施し、ガレージ内部や周辺に対して断熱材の導入・防音対策を検討しましょう。

日進堂は、長年の実績と信頼を基に香川県住宅着工棟数ランキング13年連続No.1を達成しています。最新の建物性能と設備により、快適に使えるビルトインガレージを提案します。香川・岡山で注文住宅を建てるなら、ぜひ日進堂にご相談ください。

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